お持ち込みの塗装済みクランクケースを点検します。
塗装前にサンドブラストされますが、非常に細かいメディア(サンドブラストの”サンド”にあたる粉、ブラスト研磨剤)がネジ穴の奥に残っていることが多くあります。数粒でも残っているとボルトがかじるので、ボルトが折れて抜けなくなるなど致命的なダメージとなります。それを回避するために、事前に全てのネジ穴をタップでさらって点検します。
特にこのあたりの奥まったネジ穴に溜まっていることが多いので要注意。ネジ穴を全て点検した後、洗浄して丁寧にエアブローします。
続いてクランクの準備です。お持ち込みの3本の中からいいものを選びます。
クランク点検棒で簡易的に芯ズレの大小を把握します。J系の場合はほとんどが点検棒が通らないと思ってください。その中でズレの少ないものを選びます。
ダイヤルゲージで振れもチェック。
クランクのテーパーの状態も重要です。修正はほとんどできないので、このくらい傷があったら使用は避けた方が無難です。