レストアしたS1スイングアームの確認のため、試運転に行きます。
同時に、スロー系のセッティングが少しシビアだったキャブもリセッティングします。
スロージェットを更に大きくし、エアスクリューの戻し量を1と1/2近辺狙いにします。変更後のスロージェットは#70です。
続いて、燃料計も再チェック。お持ち込みになられた新品デッドストックを取り付けましたが、走行中に針の振れが酷い状態。メーター屋さんでチェックもされたそうですが、異常無しとの回答とのこと。改めてチェックします。
センサー単体を接続し、電源を入れて動作をみてみます。
その動画がこちら。フロートの上下に敏感に反応します。
一見、これが正しい動作と思われがちですが、走行中のタンク内ガソリン液面の振動をリアルに拾ってしまうので、これでは振れてしまいます。
結局、この新品メーターが不具合の原因でした。
正常なメーターの動作をみてみましょう。
中古の良品でチェックします。
その動画がこちら。
フロートの動きに対して、かなりゆっくり反応するのがわかります。これが正常な動作です。
後に、メーター屋さんで行った作業を確認したところ、本来のダンパーオイルは抜けており、新たにダンパーオイル溜めを改造して新設したとのこと。
その効果も台上テスト方法も一考が必要なようです。
準備が済んだので試運転に行きます。
フリーの状態では真円が出ていないエキセントリックには、ズレが確認できるようマークしておきます。
先ずはガレージ周辺でスロー系統のリセッティングをします。
エアスクリューは狙い通り1と1/2戻しになりました。
その反動でニードルの根元径が合わなくなったので、ニードル太さを変更します。
スロー系のセッティングが決まったので、S1スイングアームのチェックのため少しロングでハードなチェック走行に出かけます。
かなり負荷を掛けながら大月ICまで来ました。
途中、料金所のスタートでウイリーもしています。
エキセントリックは今のところズレていません。
これから山に入り、柳沢峠を目指します。
奥多摩湖に到着。この辺りは怪しい雲行きです。
柳沢峠に到着。こちらはさわやかに晴れています。
ここまでのワインディングも攻め込み、かなりハードに走ってきました。
レストアしたS1スイングアームもしっかり足回りを支えてくれています。
ビデオカメラをヘルメットに装着、防振対策したスピードメーターの針の振れなどを撮影。
そのオンボード動画はこちら。
40年来通うこの柳沢峠、いつもはスルーしてしまいますが今日は茶屋に立ち寄ってみましょう。
2玉入りの肉そばと信玄風ソフトをいただきました。
帰りは勝沼ICからトンボ帰り。ガレージに戻ります。
終始安定して、トラブルはありませんでした。
チェーンとクリアランスの狭かった部分も、実害はほとんど無いようです。
その他の部分も大丈夫。
ジャッキアップして、スイングアームピボットのガタが無いか確認します。
ピボットにガタは無く今のところ大丈夫のようです。
ハウジングが緩くて金属パテや接着剤で固めてベアリングを装着してあるので、
今後もガタの発生には注意が必要です。