組み立ても最終段階に来ました。
漏れていたクラッチレリーズシリンダーは、比較的安価なダエグ用の新品への交換で対応します。部品番号は 13231-1072 です。
ホースの取り回しは後ろ回しに変更。
リザーバータンク内はスラッジの堆積で汚れていたので、隅の方まで清掃します。
フルードを入れてエア抜きし完成です。
ウオタニSP2用のプラグコードはPAMSのセットを使用。ナンバーリングはシンプルなマークバンドを使用。
こちらのニッコー製マークバンドは秋葉原の電気店で購入したもの。安いものなのでなかなか少量での通販は無いようです。
ジェネレーターリードからのオイル漏れがあるとのこと、カバーを外して点検します。
ついでにローターも外して点検します。
クランクのテーパーはきれいですね。総じて程度のいい車両です。
ステーターコイルは比較的新しいものに交換されています。グロメットへの液体ガスケットはわずかだったので、リード線の穴伝いにオイル漏れしていたようです。
ガスケットを剥がし、きれいに脱脂します。
スタータークラッチの締め付けを確認します。
ジェネレーターローター取付ボルトは、念のためネジロックを塗布して組み付けます。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
グロメットは問題ないので、液体ガスケットを多めに塗り、組付けます。
ギボシも特に問題無いでしょう。
キャブ後方に隔壁を取り付けます。リヤタイヤからの小石などの巻き上げを防止し、バッテリー上の荷物の落下なども防止します。
今回、ハンドルスイッチは左右とも交換します。メインハーネスとの接続はカプラーが異なり、一部バラ線となっているので、整理してハンドルスイッチ側のカプラーに統一します。
ハーネス加工後はこちら。将来、メインハーネス交換時は同様に改造してください。
バッテリーケーブルは腐食が多いのでZ1000-R2の純正新品に交換します。
テンプメーターはヨシムラのプログレス2に更新。センサーケーブルは耐熱性の高いガラス編み組みチューブに通して保護しておきます。
メーターの取り付けがかなりグラグラするので外してみます。ダンパーは硬化し、スポンジはかなり潰れていますね。
スポンジは純正同等品に張り替え、ダンパーも純正新品に交換して組みます。
ちょうどいいソフトなマウント状態になりました。
電装品組付け完了です。
エンジン上はなるべく空間が開くようにハーネス類をフレームに固縛します。
スロットルケーブルは今回は右回しです。
SP2ユニットはキャブ後方隔壁の後ろにマウント。バッテリー上は大容量のラゲッジスペースとなります。
キャブはお持ち込みのヨシムラデュアルスタックTMRに変更します。
部品を仮組して確認します。
ジェット類を一旦外し、内容を確認します。セッティングの際にジェットだけ外しやすいように固着も解消します。
オイルクーラーホースは、キャブセッティングの妨げになるのでなるべく低くレイアウトします。
取説に従い、ファンネルを外した状態でキャブを取り付けます。
ファンネルのマウントは非常に非常に繊細な作りのため、ファンネルを付けた状態で強く押すとマウントが破損することがあるので要注意。
キャブにはMJNも付いています。
このあとはエンジンの慣らし運転とキャブセッティングです。