Z1000Mk2 S.K様 チェンジペダルのガタ修理と試運転

  

フレームのクラック修理が終わり、再びハーネスを固縛します。

 

タンクはコックの締め付けが緩く回ってしまうので修正します。

 

現状は、オフセットアダプターにピンゲルコックの組み合わせ。ネジはテーパーネジです。

 

コックをテーパーネジの部分から外します。タンク内はサビがかなり溜まっているようで、コックのメッシュに錆の粉がだいぶ付いています。シールテープは幅の広いものを使っているようで、上に8ミリほどはみ出してメッシュを塞いでいるので、ガソリンは最後まで使えない状態です。

 

シールテープは幅を狭くしてネジ部分にだけ巻きます。テーパーネジのコックの向きは、狙った位置で適正な硬さで締まるように、このシールテープの巻き数を加減して調整します。狙った位置で緩かったらもう一周回して締め込むか、一旦外してテープを巻き増しします。

 

今回は出口を車体中央に向けました。リザーブでレバーがちょうど真横になりますね。

 

続いてチェンジペダル軸のガタを修正します。

 

ペダルの軸受けの摩耗が原因なので、この軸を穴径に合わせて新規製作します。

 

ペダルの穴径に合わせて約1ミリ大径の軸を製作しました。

  

新しい軸でペダルを取り付けます。スラストクリアランスも最小に調整し、ガタはほとんどなくなりました。

 

組み付け作業などは全て終わったので試運転に向かいます。

 

少しセッティングが合っていなかったキャブのスロー系は、エアスクリューを1/4回転締め込んでいい状態になりました。ピストンリングが新品なので、高回転までのキャブセッティングは、エンジンの慣らし運転をしてから行います。

 

ヘッドライトはシビエのレンズに交換しリレーも追加。現行車並みの明るさになっています。

 

残りの作業はキャブとリヤサスのリセッティングです。