Z1000Mk2 S.K様 キャブのジェッティング確認とフレームのクラック?発見

 エンジンオイルを交換します。抜いたオイルからはカムチェーンローラーのゴム部分と思われるプラスチックの異物が見つかりました。

 

既存のFCRキャブは、リセッティングもするので分解して現状のジェッティングを確認しておきます。

 

キャブを復元し、取り付けます。スロットルが渋かったとのことで、ケーブルにエンジンオイルを給油しておきます。

 

スロットル操作はスムーズになりました。

 

内径の小さいフィルターが付いていたので、内径の大きな大型車用のフィルターに交換します。これなら1個で十分なので、ホース途中の分岐をなくしてシングル配管にします。

 

チェンジペダルは軸受けのガタが大きいので分解点検します。

 

軸の穴が摩耗により拡大しています。軸を太いものに作り変えれば少しは改善しそうです。

 

ロッドも少し短いので長くしたいですね。リンクのレバー比ももう少し大きくするとチェンジが軽くなるでしょう。

 

鳴らなかったホーンを点検します。電源は来ており、調整ネジを回して再び鳴るようになりました。ホーンは接点が消耗するので、調整ネジの定期調整が必要です。

 

ウオタニSP2にするので、新しくプラグコードを製作します。

 

キャップは継続使用します。コードは現車に合わせて長さを決めてカットします。

 

コードが完成しました。ナンバリングの小物は、秋葉原の電気材料店で売っているマークバンドで、1個50円くらいです。

 

タンクのダンパーとバンドは、劣化していたので新品交換します。

 

ウオタニSP2の配線を製作し、電装品全体の動作を確認します。ブレーキを握るとヘッドライトが点灯するなどおかしな動きをしたので、ハンドルスイッチの配線を新たに作り直して修正します。

 

テールランプも付かなかったので点検すると、テーピングした内部で端子が外れていました。

 

ギボシの差し込みが緩くなっているので修正し、荷物でダメージを受けないようフレームに沿ったレイアウトに変更します。

 

フレームのシート前方辺りにも補強が数か所入っていますが、よく見ると不審な点があります。

 

この斜めの半割れパイプは後から足した補強ですが、2ヵ所にクラックのような筋があります。

 

一つ目は中央のこちら。タンクと干渉したのか少し削れていますが、そのわきから筋があります。

 

もう一つは根元のこちら。上半分に目立つギザギザの筋があります。

 

クラックか確認するため、塗装を剥がして金属表面を露出させます。基本的に溶接で付いていますが、根元のところは金色のロウ付けの痕も見られますね。

 

こちらはちょうどロウ付け部分に筋があるのがよくわかります。

 

カラーチェックで見やすくしてみましょう。

 

洗浄後、浸透液を塗布します。

 

しばらく放置後表面をふき取り、現像液を塗布します。

 

クラックが浮き出てきました。別のところにもクラック様のものが見つかりました。

 

上の部分は塗装をまだ剥がしていないので、塗装だけのクラックかフレームパイプまでクラックが入っているのか今のところ判別できていません。

 

シート下の方はロウ付け部分だけにクラックがみられるようなので、このロウを剥がしてみないとパイプにクラックが達しているかまだ分かりません。さらに調査した方が良さそうです。フレーム補強部分にはクラックが入ることはよくあるので注意が必要です。