暗いヘッドライトは定番のシビエに交換となりました。
合わせてヘッドライトリレーも追加します。これで現行バイク並みに明るくなります。
レンズを組み替え、シビエを取り付けます。新品のレンズはきれいで気持ちいですね。
光量も十分で、車検も問題ありません。
続いてエンジン整備の続きです。ヘッドを分解点検します。
1番エキゾーストのリフターホールです。かなり深い傷があります。過去にシムでも割って破片を挟み込んだのでしょうか。現状は特に異物は見当たりません。
ステムシールは7個しか付いていませんでした。
2番エキゾーストのステムシールが無くなっています。
奥にはシールのリングが落ちていたので、当初は付いていたのでしょうか。脱落して粉砕し、オイルとともに流れていった模様です。
カムホルダーネジでトルク抜けしていたところはヘリサート加工します。
ヘリサートタップでネジ切りしたら、2Dの長さのヘリサートを挿入します。上の2個は押し込み用で、ヘッドに付くのは先の1個だけです。
ヘリサートを入れたらトルクが掛かるかチェックします。他15ヵ所は、今のところヘリサート無しで大丈夫のようです。
燃焼室のカーボンはやや多め。バルブシートは当たり幅も比較的狭く、酷くは痛んでいません。
2番エキゾーストポート内のバルブガイド周辺がオイルで濡れていましたが、これはステムシールが付いていなかったところなので、それが原因のようです。
バルブは消耗がそれほど多くないので継続使用します。
カーボンの堆積は少な目です。
ボール盤に咥えてカーボンを落とすとこんな感じ。
燃焼室とポートのカーボンも落としました。
1番エキゾーストのリフターホール、傷は深いようですが修理する方法はありません。
バルブガイドのガタは概ねOKです。
2番と3番の燃焼室にクラックがあります。
インテークとエキゾーストのバルブシートが接近する部分にクラックがあります。
3番も同様にクラックがあります。プラグホールにはよくクラックが入りますが、この部分は比較的稀ですね。修理はほぼ不可能ですが、通常使用なら今後も特に問題無いでしょう。
カワサキからZ1用の新品ヘッドがリリースされています。Mk2にも手直しして流用は可能なので、修理よりも新品ヘッドへの交換の方がお勧めです。手に入る内にストックを。