ヘッドガスケット辺りからのオイル漏れが多くなったので修理します。
外装を外します。
オイル漏れはカムチェーントンネル辺りの、ヘッドとシリンダーの合わせからのようです。
シリンダー後ろのカムチェーンテンショナー辺りもかなり湿っています。
ヘッドカバーを開けて、カムホルダーのトルクをチェックします。1本はトルク抜けしていたので修理します。
ヘッドを外します。
前回エンジン腰上を開けたのは2019年年5月でした。その際にワイセコ純正のメタルガスケットを使用していました。このガスケットは左右繋がったもので、カムチェーントンネルのOリングは使用しないタイプです。このガスケットはオイル漏れ発生率が高い傾向なので、現在は使用しないようにしています。
ピストントップにはインテークバルブのスタンプがあります。組むときにはバルブタイミングで少し調整しましょう。
シリンダーを外します。
シリンダーは大きな傷も無いので継続使用します。
ピストンリングはこの機会に新品交換します。摩耗してベタ当たりしているのでちょうどいい機会になりました。
ピストンを外して洗浄し、新しいリングを組み付けます。
ピストンを組み付けます。
シリンダーを組み付けます。
続いてヘッドの分解点検です。
バルブシートは少し荒れていたので、軽くシートカットしておきます。
8ヶ所全てシートカットしました。
バルブはカーボンを落として継続使用します。
カムホルダーネジの痛んだか所は、既に複数回修理した場所で、現状は下穴を深く掘り下げヘリサートがかなり下の方にセットされた状態でした。次の修理方法はM8化なので、タップを立てて長いM8ボルトに変更します。
ヘッドの再生が済んだので組み立てます。
ヘッド単体のうちにバルブクリアランスを調整しておきます。
今回使用するヘッドガスケットは、信頼性の高い左右セパレートタイプです。基本的にオイルはOリングでシールすることになるのでノーマルと同じ環境です。
ヘッドを組み付けます。