ハーネス類を全交換して好調となったところで継続車検を受けます。
無事に合格です。
ガレージに戻り、残りの整備をします。ジャッキアップするとリヤショックからコツンと衝撃が感じられます。ブッシュ部分が動くので、どうやら破損しているようです。
ブッシュが隠れて見えないと、その異常には気が付きにくいもの。ジャッキアップするとゴトゴトするのですぐにわかります。
左の下側です。ナイロンブッシュはほとんどなくなっていますね。
左の上です。こちらも同様です。
右の下側。
右の上側。4ヶ所全て破損していました。ワークスパフォーマンスの純正ブッシュはナイロン製です。ナイロンは経年で空気中の水分を吸って劣化するので、寿命は大体10年くらいと思ってください。
エンドアイからブッシュをきれいに取り除きます。
片側はオイル漏れも始まっていますね。
ブッシュは耐久性のあるゴム製に変更します。使用するのはカワサキ純正部品のこちら。上が92075-1141 下が92075-1586 です。外径が少し大きいので、旋盤で削ってから使用します。
旋盤で外径を削ったら、テーパーの治具にセットします。
バイスで圧入します。
ブッシュ交換終了です。
リヤショックを外したついでに、スイングアームを持ち上げて、チェーンの張り具合を確認します。
スイングアームが水平になったところでも、チェーンは張り過ぎてはいけません。
スイングアームはどこかに当たってサスのフルボトムの高さまで上がりません。
スイングアームはリヤマスターと干渉してこれ以上上がりません。これは改善が必要ですね。
ゴムブッシュに交換したリヤショックを取り付けます。
右上のマウントは、段付きカラーを入れてブッシュのカラーを固定できる構造にします。
前後ブレーキのフルードも交換します。
チェンジには少し力が要るので、レバー比を変更してみます。
リンクのエンジン側は、取り付け穴位置を中間に変更。これでちょうどいい感じです。
チェック走行に向かいます。
ガレージ周辺でキャブのスロー系を調整後、高速に乗り少し距離を走ってみます。
エンジンは概ね調子いい感じではありますが、常に白煙が出ており、加速時はその量が増します。エンジンは早期に分解点検が必要のようですね。
今回の作業はこれで終了です。次回は日を改めて、しっかり整備計画を練りましょう。