発電不良修理のご依頼です。レギュレーターなどを新品交換しても改善しないとのことで、ステーターコイルを交換することにしました。
現状は薄型ジェネレーターキットが付いています。
ジェネレーター一式を外します。ステーターコイルは真新しいのですが、内部でショートか断線しているのでしょうか。
今回はジェネレーター周りをJ系のノーマルに戻します。揃う範囲で純正新品部品を揃えます。
新品のジェネレーターローターにスタータークラッチを組み付けます。締め付けトルクは規定値でしっかりと。
ローターASSYをエンジンに組み付けます。
ローターボルトにはネジロックを塗布します。
ローターボルトも規定値でしっかり締め付けます。
ジェネレーターカバーはZ1000R純正新品を使用。
ジェネレーター交換終了です。
ついでに気になる点があったので点検します。スプロケナットのロックワッシャーが無く、ナットが2重になっていたので分解してみます。セルフロックになっているクラッチハブナットを逆組してロックナットとしていたようです。
スプロケを外します。
エンジン側からスペーサー3枚、外側にナット2個の構成でした。
今回は左側の構成にします。スペーサーは3ミリ1枚にし、純正ロックワッシャーで周り止めします。
スペーサーを入れます。
スプロケとロックワッシャーを入れます。ちなみにこちらのオフセットスプロケはZZR1100-C用のアファム製で、単体で約15ミリオフセット品です。GPZ1100ノーマルが約10ミリオフセットなので、総合すると8ミリオフセットとなりますね。ホイール側もほぼ同寸法でした。
大き目のオフセットスプロケなので15kg・cmで締め付けます。
ロックワッシャーを確実に折り曲げます。これでナットが緩むことは無いでしょう。
チェーンの張りも調整し、本日の作業は完了です。発電もアイドリングで14V付近まで上がるようになりました。