BL-FACTORYさんから引き継いだ車両の作業です。梅木さんからこの車両のことは一切聞けていないので、部品をひとつひとつ見ながら改造の意図や進捗を確認しながら進めていきます。
S1タイプのハンドルストッパーです。ゴム付きのネジ式ストッパーになっており、切れ角が調整可能になっていますね。
フレームの残りの作業を進めます。不要なステーの削除や、サイドスタンドを脱着式に変更したりします。
サイドスタンドのブラケットを外します。フレームの錆びは少な目ですね。
センタースタンドブラケットを外します。こちらも錆は少な目。
その他いろいろ外したものがこちら。結構な軽量化です。
切断面をきれいに研磨して仕上げます。
脱着式サイドスタンドの取り付け部分に穴開けします。
フレーム内部をエアブローします。ゴミは比較的少なめで、フレームの状態はいいようです。
ZXR250純正スタンドを使用し、溶接用のボスをセットします。
ボスを溶接します。
オプションのロックワイヤー穴も塞ぎます。
この後全周溶接し、研磨して仕上げます。
フレームの下準備が終了しました。
フレームをスタンドで立ち上げます。
脱着式サイドスタンドはこんな感じです。
こちらは付いていたS1ステム。ワンオフものでフォークスパンが15ミリ広い200ミリ仕様になっています。ステムシャフトは右のノーマルと比べると同じものが使われていました。
スナップリングが付いていないので、ノーマルシャフトから移植します。
アンダーステムの裏側はこんな感じ。ステムシャフトは下から差し込んでクランプで固定します。
ステムシャフトを組むとこんな感じ。ステアリングダンパーは左右どちらでも付くタイプ。
ステムベアリングは社外品。下側にシール付きがきます。
シールの出っ張りを逃げるため、ベアリングの下にスペーサーが入れてあります。
ステムを仮組します。上のベアリングはシール無しタイプ。
純正のダストカバーを付けると隙間が空くので、Oリングを追加してスペーサーにします。
アッパーステムはこんな形状です。
フォークキャップは外径が大きいため、そのままでは組めません。
分解してみます。プリロード調整機構とスペーサーが見えます。
スプリングは可変レートの社外品ですね。
フォークキャップの外径を旋盤で少し落とします。
ステムに差し込んで外径を確認。これならフォークASSYで組めますね。
フォークは古いオイルを交換します。
オイルレベルはヨーロッパ1000Jの純正と同じにします。
フロントアクスルには、左右とも7.5ミリのスペーサーを追加します。
S1スイングアームのサス受けは、段付きのスペーサーを介してショックが取りつきます。そのスペーサーを製作します。
スペーサーを内側にはめてリヤショックを取り付けます。
前後ホイールを仮組します。フロントフェンダーにも左右7.5ミリずつスペーサーを入れています。
フロントローターはインナーが小径のワークス初期タイプですね。ベアリングはホイール側にあります。
リヤローターは外径φ250ミリで製作されています。スイングアームは当時のキットパーツ本物と思われます。
タコメーターもワークス品ですね。