ヨシムラST1カムの組み付けまで終了しました。その続きです。
バルブクリアランスを調整します。
バルブタイミングを調整するので、先ずは上死点の位置を正確に割り出します。
続いてエキゾーストカムのタイミングを目標値に合わせます。
インテーク側も同様に。
丸ヘッドにMk2系のカム駆動を組み込むので、干渉するところがあれば対策していきます。
トップアイドラーはブラケットの前側を削って前後長を短くします。
裏から当てがってみるとこんな感じです。
カムホルダーボルトは、外側8本の面取りを大きく取ります。
当たるのはヘッドカバーのこの盛り上がりです。ガスケットが厚ければ干渉しないレベルです。
十字の浮き出しはこのエンジンの場合やや当たるので削ります。
ガスケット無しでカバーを載せるとわずかに当たる程度です。
ベルトサンダーで出っ張り部分のみ削除します。
再びガスケット無しでカバーを載せて干渉部分が無いか確認します。
クランクを回すとカムチェーンと当たる感触が伝わってきます。
カムスプロケットが大径化しているので、頂点部分が僅かに干渉します。
リューターで削除します。
再度、ガスケット無しでクランキングし、干渉箇所が無いことを確認します。
これで最低ガスケット厚さ分のクリアランスが確保できます。
タコメーターギヤもシール類を交換します。
これでエンジン本体は完成です。