Z1000A G.S様 ヘッドカバー干渉の修正

ヨシムラST1カムの組み付けまで終了しました。その続きです。

 

バルブクリアランスを調整します。

 

バルブタイミングを調整するので、先ずは上死点の位置を正確に割り出します。

 

続いてエキゾーストカムのタイミングを目標値に合わせます。

 

インテーク側も同様に。

 

丸ヘッドにMk2系のカム駆動を組み込むので、干渉するところがあれば対策していきます。

 

トップアイドラーはブラケットの前側を削って前後長を短くします。

 

裏から当てがってみるとこんな感じです。

 

カムホルダーボルトは、外側8本の面取りを大きく取ります。

 

当たるのはヘッドカバーのこの盛り上がりです。ガスケットが厚ければ干渉しないレベルです。

 

十字の浮き出しはこのエンジンの場合やや当たるので削ります。

 

ガスケット無しでカバーを載せるとわずかに当たる程度です。

 

ベルトサンダーで出っ張り部分のみ削除します。

 

再びガスケット無しでカバーを載せて干渉部分が無いか確認します。

クランクを回すとカムチェーンと当たる感触が伝わってきます。

 

カムスプロケットが大径化しているので、頂点部分が僅かに干渉します。

 

リューターで削除します。

 

再度、ガスケット無しでクランキングし、干渉箇所が無いことを確認します。

これで最低ガスケット厚さ分のクリアランスが確保できます。

 

タコメーターギヤもシール類を交換します。

 

これでエンジン本体は完成です。