リヤのS1キャリパーが故障したままなので修理します。
ローターとキャリパーが走行中に接触して発熱し、キャリパーのシールが痛んだようで、フルードが漏れています。スイングアームは初めZRX400改を合わせていましたが、外したので仮に鉄S1スイングアームを付けてあります。
S1キャリパーはフロント用しかないのでリヤにも同じものを流用しています。
キャリパーを分解します。
キャリパーが擦れてアルミが流れているためパッドを抱き込んでしまっています。
パッドをこじって外し、無事に分解できました。致命的な損傷は無いようです。希少なキャリパーなので修理して再生します。
バリが出たところをヤスリで修正します。
ネジ穴もタップを立てて修正します。
パッド部分もバリを削って修正します。
シールは少しやせてしまっているようです。
溝にはめてみるとほとんど出っ張りがありません。これがフルード漏れの原因でしょう。
付属の補修パーツは一切ないので、シールは4輪車用のなかから合うものを流用します。ミヤコのTP-13という品番の物が一番近い形なので一応適合します。使うのはシールリング2本のみです。
新しいシールをはめてキャリパーを復元します。
キャリパーを取り付けます。
ZRX400改のスイングアームから鉄S1スイングアームに変更したので、サス受けの高さが低くなりました。車高を合わせるために全長の長いショックに交換します。
これで車両姿勢はいいでしょう。続いてチェーンライン対策です。こちらの鉄S1スイングアームは初めに作った試作品で、ノーマルチェーンライン用です。このダイマグホイールはチェーンラインを10ミリオフセットさせているので、現状ではチェーンがリヤショックのスプリングと、トラス補強のパイプにそれぞれ干渉するので改修します。
干渉ヶ所をチェックしたらスイングアームを外します。
試作1号なので、トラス部分が幅狭めにできています。現在はトラス部分も幅広に製作できるので大丈夫ですが、これも使えるように修正します。
チェーンが通る部分をマークしました。
10ミリほどカットします。
カットした部分を鉄板で塞ぎます。
左側リヤショックの受けも10ミリ幅広に加工します。内側に10ミリスペーサーを入れればオフセット可能です。
簡単に塗装します。
全体像はこんな感じです。こちらの鉄S1スイングアームは、ノーマルスイングアームを加工して製作できます。