Z1000J1 U.T様 スプリームS1シート取り付けとスピードメーターの振れ

  

ご注文のスプリームS1シートが完成したので取り付けます。

 

現在のS1シートはノーマルスポンジ改造の従来型で、過去に弊社で施工したものです。今回はそれを下取りしてコンプリートのスプリームS1シートと交換します。

 

取り付けるとこんな感じ。形のコンセプトは同じなので、見た目の大きな違いはありませんが、シートスポンジはトゥーズカスタムさんオリジナルのスポーツライディングに特化したウレタンフォームに大部分が置き換わっています。スポンジそのものに減衰力があるので、お尻や腰の痛みを軽減し、表面は固めなので体重移動のアクションがバイクに伝わりやすく、路面からのインフォメーションも得やすい上に、乗り心地は固くなく、いい感じです。

  

次に懸案のスピードメーター不具合の修理です。しばらく前から走行中に針が振れたり上下にはねたりするようになったとのこと。先ずはセンサー部分を点検します。

 

センサー本体にはオレンジのインジケーターランプが内蔵されていますが、どうもその点き方がおかしいようです。電動ドリルで疑似信号を与えて動作を確認するも、やはりおかしな挙動です。センサーを交換してみます。

 

センサーハーネスはスピードヒーラーのハーネスと一体なので全部交換します。

 

ハーネスとセンサーを新品交換しました。今度はインジケーターランプが正常に点灯します。

 

試乗してみると状況は改善せず。今度はスピードヒーラー本体を交換してみます。

 

またしても直らず。今度はメーターも交換してみます。

 

動作確認が取れているチェック用のメーターを取り付けます。

 

作業中、ライトリムにガタがあるので分解してみると、インナーリムの一部が割れていました。

 

切り欠きからクラックが伸びて破断したようです。

 

溶接で補修します。

 

組立後、再度試運転しますが状況は変わらず。

 

今度はメーター周りを外して台上で動作確認します。ここでは正常に動くので、センサー以外を順に元の組み合わせに戻していきますが、何れも正常に動きます。

再度組み立ててチェック走行します。その最中にエンジンの点火を切った状態で空走すると、メーターは正常に動くことがわかりました。その後、点火プラグをB8ESからレジスタープラグのBR8ESに交換したところ、メーターの不具合は解消しました。結果的には点火系のノイズで電気式スピードメーターが誤作動していたということになります。