Z750FX エンジン腰上分解

 エンジンからのオイル漏れ修理のご依頼です。エンジンは2015年に弊社で改造したもので、φ75ミリJBピストンとWEBカムが入っています。オイル漏れのヶ所は、シリンダーベースのガスケット辺り、センターと両サイドからといったところです。

 

マフラーを外し、エンジンオイルを抜きます。

 

オイルクーラーホースを外します。

 

バルブクリアランスを計測します。概ね規定値内で問題ありません。

 

カムホルダーのトルクを確認します。こちらも特に問題ありません。

 

ヘッドを外します。ヘッド面は特にオイル漏れの形跡はありません。ビッグボアですが、メタルヘッドガスケットも異常は無いようです。

 

燃焼室を見てみます。カーボンの堆積も少な目で、大きな損傷は無いようです。

シリンダーを外します。ベースガスケットはオイルが侵入して湿っている個所もありますね。ピストンはスカッフなども無くいい状態です。

 

シリンダー面もスカッフなど無くきれいな状態です。

 

シリンダーを抜いた後、スタッドの根元のところに堆積した砂や泥が残ります。

 

腰下は継続使用するので、異物がケース内に落ちないよう掃除機で吸い取っておきます。

 

ピストンを外します。JBパワーのφ75ミリです。

 

ベースガスケットはピストンキットに同梱されていたものを使用していました。

 

ガスケットを剥がします。なかなか硬くて剥がしにくいガスケットです。

 

2時間かかって約半分剥がれました。かなり手ごわいガスケットです。