フロントキャリパーオーバーホールの続きです。純正のインナーパーツが入荷したのでアッセンブリーします。ピストン以外の消耗品は一通り揃いました。
スライドピンをグリスで十分に潤滑して組み立てます。浮動キャリパーなので、ピストンのあるキャリパー本体がスムーズにスライドすればOKです。スライドが渋かったりするとレバーのストロークが大きくなり、レバータッチも悪くなります。
キャリパーを取り付けます。キャリパー側のブレーキホースは、純正タイプの新しいゴムホースになっていたので継続使用します。オイルの付着していたローターもしっかり脱脂しておきます。
フロントマスターはお持ち込みのブレンボ製ラジアルポンプタイプ19RCSです。
リザーバーはステーを作ってミラーホルダーに固定します。
マスター側のホースは現車合わせで製作します。
片側にバンジョーを取り付け、現車に合わせてホースの長さを決めてカットします。
ビニールホースに通して当時風の仕上げに。両方ともバンジョーなので、片側は回転可能なアジャスタブルバンジョーを使います。
製作したブレーキホースを取り付けます。ハンドルはAREA製のスーパーバイクハンドルです。
フルードを入れエア抜きします。
続いてリヤブレーキです。液漏れしているのでオーバーホールします。
ピストンを外します。内部は固化したフルードが溜まっており、カップも変形しています。
画像では分かり難いですが、シリンダー中間に錆か汚れが付着しています。
シリンダー内部をフレックスホーンでホーニングします。
シリンダー壁は段付きも無くきれいになったので、再生可能となりました。
PMC製インナーキットを使い、オーバーホール完了です。
リヤブレーキ周りを取り付けます。
フルードを入れ、キャリパー側からバキュームポンプで吸引します。
キャリパーまでフルードが来たらエア抜きします。リヤキャリパー本体はシールが新しくなっていたのでオーバーホール済でした。
外したキックシャフトの穴は、ジュラルミンプレートで製作した蓋で塞ぎます。
電装品も大部分を新品交換します。今回用意したのはこちら。PMC製メインハーネス、シビエヘッドライト、ヘッドライトリレー、ゼファー750純正レギュレーターなど。
ハンドルスイッチは、右がOWタイプ、左はW650純正です。
ヘッドライトはノーマルのシールドビームでは光量不足なのでハロゲンのシビエに交換します。
ノーマルのリムを外してシビエに移植します。
このシビエは当時からあるレンズカットなので、旧車にもマッチしますね。