Z1000Mk2 T.T様 リヤタイヤ交換とナイトロン取り付け

 

フロントに続きリヤタイヤもコンチに交換します。

 

ホイールを外します。

 

ハブダンパーとベアリングを点検します。問題ありません。

 

チェーン周りを530にコンバートするので、リヤスプロケを交換します。

 

リヤタイヤを外します。リヤもノーマルのチューブ仕様からチェーブレスに変更します。

 

リヤのリム内側もかなり汚れているので研磨します。

 

こういったところの錆びや汚れの除去は、タイヤショップではなかなか対応してもらえないことでしょう。

 

リムを研磨します。

 

研磨完了です。これでチューブレスでもエア漏れしないでしょう。

 

不要となり外したビードストッパー穴2ヵ所は、ボルトと袋ナットで塞いでおきます。

 

内側から見るとこんな感じ。

 

リヤもバルブは1個装着。使用したのはゲイルスピード製アルミショートバルブです。

 

コンチタイヤを組み、バランス取りします。

 

スイングアームも外し、ピボットベアリングを点検します。

 

ピボットベアリングはきれいな状態なので継続使用することに。

 

グリスアップだけ行っておきます。

 

リヤショックのアッパーマウントです。ピンの根元部分にわずかな段付きがあるので、ナイトロンリヤショックのカラーが奥まで入りません。

 

サンドペーパーでラッピングし、段付きを修正します。

 

カラーが奥まで入るようになりました。

 

ピンの一番奥の隅にはアールがあるので、このままではカラーは奥に密着しません。

 

そこで大きく面取りした厚めのワッシャーを先に挿入します。

 

これで確実な固定ができます。

 

ネジ部が足りないのでスペーサーを挿入します。

 

グラブバーはパッセンジャーがグリップを握ったときに指を挟みそうなので使わない方がいいでしょう。

 

グリップは無しとします。サスをレイダウンすればグリップは装着可能です。ナイトロンのリヤショックは弊社オリジナル仕様で、長い全長と柔らかめのスプリングで、1人乗りに特化したしなやかなサスペンションとなります。3WAYダンピングアジャスターなので、高速道路の継ぎ目の突き上げもしなやかにいなしてくれます。

 

530チェーンを取り付けます。

 

ギヤ比は17×38Tでほぼノーマルと同じです。

 

ナイトロンはスプリングが下の方まであるので、このようにチェーンとのクリアランスが狭く干渉する恐れがあるので修正します。

 

下側のサス受けを曲げ直し、内幅を3ミリ広げます。

 

広げた分、3ミリのスペーサーを入れてリヤサスを外側にオフセットします。これで干渉はほぼ防げます。

 

続いてフロントキャリパーの分解点検です。

 

キャリパー内部やパッドもまでもが鉱物油で汚れています。スライドピンのダストブーツも欠品していますね。

 

全体を石鹸水で洗浄します。

 

洗浄後、乾燥させます。ピストンは酷いさびなどないので継続使用可能です。Oリングなどの消耗品はまだ純正部品が入手可能なので、入荷したら交換します。