フロントホイールを外してタイヤをバラします。

今回はチューブレスにするので、リムの汚れをきれいに落とします。

リムの研磨後はこちら。

使用するタイヤはコンチクラシックアタックです。サイズはノーマルホイール用で、100/90-19 120/90-18 の組み合わせ。

チューブレスでタイヤをはめ、バランス取りします。

アクスルシャフトのナットは、バイスで掴んだような痕があり凸凹しているので、このままではフォークボトムのクランプが密着しません。

ヤスリで凸部を削って修正します。

続いてステムを外しベアリングを点検します。

テーパーベアリングに交換する予定でしたが既に交換されており、比較的新しいようです。でもグリスが表面だけでほとんど入っていませんね。

アウターレースは奥まで入っているか確認します。

アッパーはフレームの面より少し下がっているので、レースは奥まで入っているようです。

ロアーもジグで打ち付け、奥まで入っていることを確認。でも、抜くときにハウジング内径部にだいぶ傷をつけたようですね。口元も圧入時にたたいたようで内側にバリが出ています。

次回、抜くときに引っかからないよう、バリを削っておきます。

こちらのテーパーベアリングはダストシールとセットの製品ですが、ベアリングが奥まで入っていないので1ミリくらい隙間がありシールが遊んでいます。

ベアリングを確実に奥まで圧入します。

これでシールは挟み込まれしっかり固定されました。このように中途半端な整備をされているところがあると、この車両は全体的に注意が必要ですね。他にもトラップがあるかもしれません。

グリスのほとんど入っていないベアリングには、グリスを充填しておきます。

グリス充填後はこちら。

ステムを復元します。回転はスムーズなので問題ないでしょう。
