メーター交換のご依頼です。
現状は社外品のZ1タイプのメーターが付いていますが、走行中は針の振れが酷いとのこと。残念ながら社外品の純正タイプメーターは、高い確率で早期に不具合が発生するのが現状です。社外品のZ系メーターは、専門店では修理もオーバーホールも断られることが多のでご注意を。
今回は、オーナーさんお持ち込みのこちらのメーターに交換します。純正メーターをベースに岡山のクラフトビーさんでレストアされた完成品を購入したとのこと。表側はほぼ新品のような仕上がりです。
裏側はこんな感じ。
既存のメーターを外します。Z1RですがMk2系のメーターASSYになっており、ステーもMk2系の純正形状ですが社外品ですね。付いているスポンジは純正より硬いものなので剥がして交換します。
既存のスポンジを剥がします。
純正スポンジに近いスポンジを貼り付けます。
ダンパーとカラーも純正品を使います。この辺は純正同様のマウントを実現するためで、メーターの固定は固すぎず柔らかすぎず、純正と同じくらいのグラグラした状態が要求されます。これはクラフトビーさんの保証を受けるための必須の項目です。
メーター照明は元の社外品メーターから移植します。ソケットの外径が小さいので、ハーネステープを巻いて径を太らしてから差し込みます。
Z1用のメーターでストップランプインジケーターがあるタイプなので、使わない穴はテープで塞いでおきます。
メーター交換完了です。
カスタム済車を入手したそうで、エンジン内部の様子はわからないとのこと。
1番気筒が不調だったりしたので、内視鏡でシリンダー内を見てみることに。
スマホにWiFi接続できるこちらの内視鏡をプラグホールから差し込んでシリンダー内を見てみます。
こちらは1番気筒の様子。画像では確認しずらいですが、ピストントップにはワイセコピストンの刻印が確認できます。カーボンの堆積はややありますが、シリンダー壁のスカッフは通常レベルです。クロスハッチもはっきり残っているので、走行距離は多くはないでしょう。4気筒ともこんな感じで、ピストントップのエッジにノッキングの痕も見られません。シリンダー内は問題ないようです。