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デモ車Z1000J クラックの入ったヘッドカバーとミッションカバーの交換

 

先日の筑波走行で発生した、ヘッドカバーとミッションカバーのクラックの件を修理します。

 

TOTまで間がないので、まだ十分対応できるいい時期に壊れてくれたという感じ。

 

ヘッドカバーはこんな感じ。走行前にはきれいだったのですが、走行後には前の方からオイルが飛散しています。オイルクーラーは問題ないので、カバーにクラックが入ったのでしょう。

 

うっすらとクラックのような線が見えますね。

 

ヘッドカバーを外します。

 

後期型のリブ付きヘッドカバーを使用していましたが、リブの前後にかけてクラックがあるようです。

 

裏側はこの時点ではよくわかりません。

 

スペアとして用意していた左側のヘッドカバーに交換します。

 

こちらもリブ付きの後期型をベースに、ブラック部分はセラコートで、サイドは純正と同様にポリッシュ仕上げでレストアしたものです。

 

新しいヘッドカバーを取り付けます。

 

クラックをカラーチェックで確認します。

 

洗浄後、赤の浸透剤を塗布してしばらく待ちます。

 

一旦、浸透剤を洗浄します。

 

次に、現像剤を塗布します。

 

乾燥するとクラックが浮かび上がってきます。

 

リブ共々クラックが入っています。対策品とはいえ、レースユースでは長くは持たないようです。

 

内側もみてみましょう。

 

こちらも赤い線が見えます。

 

このくらいのわずかなクラックでも、油温が高いと短時間でオイルが外まで漏れ出すのです。J系はこのようにヘッドカバーにクラックが入りやすいので、オイルが付いていたらクラックも疑ってみてください。

 

続いてミッションカバーの修理です。車体を右側に傾けます。

 

ミッションカバーを外します。

 

完全にクラックが進行し、ガイドパイプはグラグラしている状態です。根元にオイルシールは入っているので、ガイドパイプが折れてもオイルの飛散はないでしょう。こちらは改造している部分なので、クラックが入ってもいたしかたなし。

 

左が新しく準備しておいたカバーです。こちらはワークス車と同じ太い径で作ってみました。

 

新しいカバーを取り付けます。

 

クラッチレリーズの遊びも定期的に調整します。

 

ついでにオイル交換も。マフラーを外します。

 

オイルとフィルターを交換します。

 

外したマフラーもクラックチェックします。こちらもレースユースだと割れることがあるのですが、前回の補修痕は今のところ問題ないようです。

 

車両を復元してその他の部分も点検整備します。次の走行は水曜日です。

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