Z1000J1 T.N様 S1化計画 エンジンカバー取り付けとオイル取出しブロックの改造

 

エンジンカバー類を取り付けます。

 

右カバーとミッションカバーにオイルシールを圧入します。

 

シフトシャフトガイドの部分は、ノーマル位置にオイルシールが入ります。

 

アウトプットシャフトのオイルシールは、必ずカバー内側面に面一となるよう取り付けます。表から見ると少し奥まった一となります。表面面一だと、スプロケットの裏側と干渉するので要注意。よくそうなっている車両を見かけます。

 

シフトシャフトはさびているのでラッピングします。

 

シフトシャフトとガスケットをセットします。

 

ミッションカバーを取り付けます。

 

シフトリンケージを取り付けます。

  

アウトプットシャフトを後期型に交換したので、スプロケの固定はM20のナット止めとなり安心です。

 

スターターモーターは現行純正新品の高出力型に変更。

 

ニュートラルスイッチは接触不良だったので新品交換します。

 

ピストンはワイセコのφ72ミリです。

 

ピストンを取り付けます。

  

オイル取出しはノーマルを使います。こちらはオーナーさんお持ち込みのZ1000Rの純正品です。ダミーのエンジンを治具替わりにして作業を進めます。

 

ダミーエンジンにオイル取出しブロックを取り付け、予定しているオイルホースのルートになるよう、カットラインを割り出します。このルートにすると、キャブの下側が広く開くので、キャブセッティングなどの整備性がかなり良くなります。

 

割り出したカットラインで切断します。

 

もう1個作るので、ストックからひとつ取り出します。ストックの物は全てオイルプレッシャースイッチが無いタイプで、これらはZ1100GPの純正品です。Z1100GPはオイルパンにオイルレベルスイッチがあるので、オイル取出しにスイッチがありません。

 

カットしたら形を整え塗装を剥がします。

 

露出したバイパスポートを先に溶接で塞ぎます。

 

カットしたブロックをダミーエンジンに取り付け、溶接ニップルをセットしたホースを予定のルートになるよう粘土で固定します。

 

このままニップルとブロックを溶接で仮止めします。数ミリずれてもケースやブローバイカバーに干渉するので、正確に方向づけします。

 

一旦ブロックを取り外し、ニップルの全周を溶接します。

 

裏側はこんな感じ。

 

空気圧で漏れチェックするので、必要な部品を取り付けます。

 

高圧のエア圧を掛け、漏れがないことを確認します。

 

漏れチェックが完了したら、実際のエンジンに取り付けます。Oリングはφ18ミリを2個と、φ9ミリを1個使います。奥のM8のネジ穴は、メインギャラリーと貫通している場合はOリングあり、貫通していないタイプのケースもあり、その場合はφ9のOリングはありません。

 

改造したブロックを取り付けます。Oリングのある方のボルトには、シール用にアルミのガスケットも入ります。手前のボルトはオイルが来ないのでガスケットはいりません。

 

加工オイルブロック取り付け完了です。