Z1R1 H.S様 リヤショックの干渉とステムベアリングのガタ

 

 継続車検のご依頼です。今後、更にカスタムを進めていく計画ですが作業予定が込んでおり、なかなか直ぐにできないのが現状です。今回は車検期限まで間がないのでとりあえず車検のみの作業です。

 

右のタンデムステップがないのでオーナーさんに準備していただきました。

 

左右ともリヤショックのアッパーとフレームが干渉していることがわかり、修正します。

 

ショック側にも少し傷がついています。

 

フレーム側は少し削った痕があります。一応逃げを作ったようですが、足りていませんでした。

 

左右ともにスペーサーを入れて少し外側にオフセットさせます。

 

これでクリアランスが確保できました。レイダウンなど、改造した時には干渉などに要注意。

 

エンジンオイルを交換するのでマフラーを外します。

 

太いエキパイなので対辺13ミリのナットではソケットが入りません。ここはぜひ対辺12ミリの小型ナットの使用をお勧めします。

 

マフラーを外したついでに、エキゾーストポート内を点検します。エンジン始動時に白煙が出たり、オイル消費が多めだという情報もあり。

 

バルブガイドがオイルで濡れているのがわかります。4気筒とも同様に濡れており、ガイドとヘッドの隙間からオイルが下がっている状態です。機会があればオーバーサイズのガイドに交換するなど修理した方がいいでしょう。

 

エンジンオイルとフィルターを交換します。

 

マフラーを取り付けます。ナットは対辺12ミリの小型に変更したので、太いエキパイでもソケットが使えて整備性アップ!

ブレーキフルードも交換します。

 

AP2ポッドなので、キャリパーを外してフルード交換します。

 

リヤも同様に。

 

一通り点検すると、ステムベアリングに大きなガタがあることがわかりました。ジャッキアップしてフォークを前後にゆするとフォークがガクンガクンします。

 

ステムナットを増し締めしてみます。社外のステムが付いていますが、ステムナットに被った構造なので、いったんアッパーステムを持ち上げる必要があります。

 

ステムナットとクランプを緩めます。

 

アッパーステムを上に少しずらします。

 

隙間からフックレンチを差し込み、ステムナットを増し締めして調整します。これでガタは無くなりました。

明日は継続車検です。