S1キャリパーを組み立てます。このタイプのS1キャリパーは、もともと仕入れた数が少なかったので、販売用は今回の分で終了です。次回生産は未定です。
本体のアルマイトはロットによって多少違ったりします。
先ずはブレーキチューブ用のコレットを圧入します。
ニードルの先に付けてネジ穴の奥にセットします。
軽圧入して装着完了です。これを4ヶ所にセットします。
ピストンシールも専用品です。
ピストンも専用品。ボアに対してストロークが短いので、パッドが減った時にピストンが傾き易い傾向です。傾いたまま摩耗が進むとピストンの戻りが悪くなることがあります。パッドは新品から1ミリほど減ったら交換をお勧めします。
ピストンを挿入します。
キャリパーの裏表をドッキングします。
連結用のブレーキチューブを取り付けます。
ナットの周囲が狭いので、ブレーキパイプレンチを小さく削って使用します。
ブリーザーを取り付けます。
フィッティングのアダプターを取り付けます。
最後にブラインドプラグを付けて組み立て完了です。
形状が適合する市販パッドはこちら。
サーキットでも十分使えるデイトナゴールデンがお勧めです。形は初期型V-MAX用です。当時のトキコパッドとは摩材の大きさが異なるのでご注意を。
パッドピン用のベータピンも、先端を3ミリほどカットして使います。こちらも周囲が狭いためです。
こんな感じにカットします。
パッドを取り付けます。
最後にワイヤリングします。
車体に仮付けします。ピストンサイズが大きいので、強力な制動力が得られます。
リヤ用キャリパーがないので、リヤもフロントキャリパーを使います。