フォークのオイル漏れと、エンジンからのオイル漏れの修理です。
エンジンからのオイル漏れは、タコポートプラグからのようです。
漏れ始めてからだいぶ走行しているとのことで、タコポート以下、シリンダーまでオイルで濡れています。
カムプラグのところからもオイル漏れが始まっています。
オイル漏れの箇所を特定するため、オイル汚れを一旦脱脂します。
試運転してオイル漏れ箇所をみますが、短時間では漏れてきませんでした。
先ずは、フロントフォークのオーバーホールから。
外したフロントタイヤをみると、かなり編摩耗して三角になっています。
ハンドリングを考えると、そろそろ新品交換時期でしょうか。
フロントフォークを外します。
フォークは当時物のモリワキカヤバですが、右側からオイル漏れしてきたとのこと。
オイルシールの形状を確認し、モリワキエンジニアリングにリペア用の部品を発注します。
現在、モリワキから供給できるのはオイルシールのみだそうです。
ダストシールはMk2純正が流用できるとのこと。
続いて、タコポートのオイル漏れ修理です。タコポートプラグを外します。
抵抗無く抜けてきたのでよく見ると、Oリングはヘタって潰れています。
メーカーからはOリングの供給が無いので、
NOKのS11.2というサイズの汎用品を使います。
ややきついので、慎重に押し込みます。
続いて、カムプラグの交換を兼ねて、カム周りの点検をします。
因みにこのエンジンは2015年5月に組んだもので、主な仕様はビトーR&Dのφ75ミリピストンとMk2クランクで1075cc、WEB#109カムなどです。
下の画像は当時の物。
ヘッドカバーを外し、カムやカムチェーン周りを点検します。
バルブクリアランスを計測します。
カムホルダーの締め付けトルクも確認します。ここまで、特に異常無し。
点火プラグを外し、内視鏡でシリンダー内部も点検します。
カーボンの堆積も少なく、エンジン内部も問題無いようです。
エンジン内視の動画はこちら。
キャブホルダーはエンジン改造前からの継続使用だったので、今回は新品交換します。
J系のホルダーなので、負圧コック用にニップル取り付け用の穴を開けます。
負圧取出し用ニップルを前のホルダーから移植します。
ホルダーをヘッドに取り付け、負圧ホースを接続し、ポート内に飛び出していないことを確認しておきます。
プラグのターミナルはだいぶキズがあったので新品交換します。
カム周りは特に異常ありませんでした。
新しいカムプラグとガスケットをセットします。
ヘッドカバーを取り付けます。
あとはフォークシールの入荷待ちです。