弊社オリジナルのスプリームS1シートが入荷したので取り付けます。合わせてテールカウル周りのチリ合わせも実施します。

今回のスプリームS1シートは、高身長のオーナーさんに合わせて座面を2センチUPしたオプション仕様です。既存のノーマル1000Jシートと弊社のワークスS1タイプとの中間ぐらいの高になります。

標準のスプリームS1シートとの比較はこちら。手前がワークスS1形状、奥が今回の2センチUP品です。

真横から見るとこんな感じ。現状の価格は、手前のワークスS1タイプが税抜き120,000円、奥の2センチUP品は125,000円です。それぞれシートの素材はお持ち込みの純正品を使い、ノーマルスポンジも下側半分くらいは残し、その上にスプリーム専用スポンジを盛って成形することになります。ノーマルスポンジに空洞があったり劣化の酷い部分があると、その修正代も別途かかります。

金具とダンパーは元のシートから移植します。フロント側のダンパーは新品が出るので交換します。これを新品にすると、新品ラバーが良くグリップし、乗車時のシートの前後方向のズレが減るのでお勧めです。

シートの準備ができました。

シートを仮組します。テールカウルとシート後端に大きなスキマができるのがJ系全般のあるあるですね。

そのスキマは現状では手が入ってしまうほどあります。これも修正してフィットさせます。

先ずは、この部分に来るセンターのダンパーラバーを厚いものに交換します。そうすることでシートベースが少し逆ぞり状態になり、後端がやや下がってくれます。

使用するのはフロント側のダンパーで、湾曲部の底まで削って平らにしたものです。

はめ込みのボッチは同形状なのでそのまま交換可能です。

取り換えるとこんな感じ。5ミリほど高くなります。

シートを仮組します。気持ち狭くなりましたね。

続いてテールカウルのチリ合わせです。テールレンズのブラケットを作り替え、同時にナンバー周りもシンプル化します。

テールランプブラケットを外します。

このテールカウルマウントブラケットは、形状が特殊なので切り取って再使用します。

ブラケットを切り取ります。

切り取り面を修正します。

その他の交換用部品はこんな構成です。

テールレンズにはダミーバンドを装着します。


ブラケットを仮組します。

横から見るとこんな感じ。テールレンズの出代もカラーで調整可能です。基本はノーマルと同じ出代がお勧め。

テールカウルとシートを仮組します。

シートとテールカウルのスキマは最小になりました。

ブラケットを塗装して完成です。

横から見るとこんな感じ。ナンバーはリヤフェンダーに添わせるようにします。


テールカウル内は貴重なラゲッジスペースです。隙間が多く配線もあるのでひと工夫します。

スポンジマットで底板を作ります。

ピッタリ中にはめればOKです。細かい荷物も落ちることが無くなり、チェーンオイルの飛散で荷物が汚れることも防げます。




ホイール取付時の塗装の状態もチェックします。リムの銀色部分は金属地を出してからクリア塗装しましたが、きれいな状態を維持しているようですね。後ろにあるノーマルモーリスマグを加工しています。

フロントも問題ないようです。

今回の作業はこれで完成です。




