Z1000J2 U.S様 ヘッド分解点検

 交換用に手配したヘッドを分解点検します。こちらはJポリスの未再生ヘッドとのことで入手したものです。

 

カムホルダーのトルクは一応全てOKですが、念のためここは16ヶ所全てヘリサート加工してから使います。

 

バルブ周りを分解して点検します。

 

点検し易いようカーボンを落とします。

 

ちょうどそこへモーリスホイールが届きました。ヘッドのカーボンを剥離する間にホイールを検品します。

 

今回は在庫も含めて2セット注文しました。

 

完成形は後ろのS1仕様と同じになります。フロントは4穴を6穴に変更するのがこだわりのポイントです。

 

ヘッドは燃焼室のカーボンを落として細部を点検します。ガイドのガタはまだ少なめです。

 

エキゾーストスタッドは、外す際に固着していた1本が折れてしまいました。

 

ドリルで揉んで修正します。

 

穴が広がったのでヘリサートを入れることに。

 

ヘリサート挿入完了です。

 

まっすぐに収まりました。

 

ヘッドの厚みを測ります。面研は無いようです。

 

バルブシートは痛みが激しいのでシートカットする予定。

 

新品バルブをセットして、現在のカット量を測ります。

 

新品バルブをセットし、マニュアルにあるこのステム高さを図ると、現在のシートカット量がおおよそ分かります。

 

測定すると、インテークエキゾースト共に37.5ミリほどあります。

 

表に照らし合わせてみると、ノーマルの高さということで、シートカットは一度もされていないことがわかります。これから修正して使うヘッドとしては一番いい状態ですね。面研とシートカット、それに合わせて新品バルブのステムエンドカットを行うことにします。

 

その他にエンジンカバー類の準備をします。塗装をしたり、場所によってはポリッシュ仕上げします。メッキのカバーが多く使われていましたが、イメージに合わないのでそこは変更します。

 

ガスケットを剥がし、軽く洗浄したエンジンカバー類がこちら。このあと塗装やブラスト、ポリッシュ仕上げと、部位によって仕上げを使い分けます。クラッチカバーは別のノーマル品に入れ替え、ジェネレーターカバーは薄型キットの新品カット品になるので省いています。S1パルシングカバーは穴開けと丸め&キズ加工も追加します。