フロントフォークを分解点検します。可能なら継続使用する予定です。
ダストシールをめくると内部にオイルがたまっています。かなり漏れているのでしょうか。
フォークを分解します。オイルシールはかなり張り付いており、長期間分解されていなかったと思われます。オイルはきれいだったので、オイル交換だけはしてあったようです。
インナーチューブを点検します。曲がりはありません。しかし全体的にキズや打痕が多いです。
オイルシールが摺動する部分を特定しておきます。ピストンを組み、一番縮めたところでマジックで印を付けます。
次に一番伸ばしたところで印を付けます。ストロークは実測で約150ミリです。
再び分解します。印の間がオイルシールが摺動する部分で、最もキズがあってはいけないところです。
この区間にもキズや打痕がたくさんあります。
特に深いのがこちら。メッキがはがれるほどの深さです。これではオイルシールは持ちませんね。
反対側も上の方に大きな傷があります。残念ながらインナーチューブは使用不可となりました。
アウターチューブにも再塗装の下に傷が見られ、再生にはそれ相当の金額がかかります。ご相談の結果、新品のカヤバフォークにすることになりました。