エンジンスペックが決まり、関連する部品が入荷しました。ピストンはJ系最軽量のPISTAL RACING(ピスタルレーシング)製でボアはφ76ミリ、排気量は1197ccです。
カムはWEBのグラインドナンバー#109をチョイス。CR33との組み合わせで、全域トルクフルでよく回る、ワインディングにも最適な仕様となります。
元のシリンダーはフィン欠けがあったので、手持ちのシリンダーの中からきれいな物を選びます。
シリンダーはこちらをチョイス。フィン欠けの無い未加工品です。ボアがφ76ミリと大きくなるのでスリーブ交換が必須となります。今回は井上ボーリング製のアルミスリーブシリンダー「ICBM」でいくことになりました。
クランクケースもビッグスリーブを収めるためにボーリングします。加工の邪魔になるスタッドは外します。
クランクケース準備もOKです。
アッパーケース、シリンダー、ピストンの3点セットで井上ボーリングさんに送ります。現在の納期は約1ヵ月半ほどとのこと。
φ76ミリピストンとノーマルφ69.4ミリシリンダーを比較します。ボアは6.6ミリ拡大され、排気量は199cc増大します。
ピストンを比較してみます。左はφ76ミリのピスタル、右はノーマル1000Jの0.5ミリオーバーサイズピストンφ69.9ミリボアです。
ピストンピンを基準に高さを揃えるとこんな感じ。ピスタルの圧縮比は約12:1になる予定です。
ハイカムビッグバルブ対応なので、バルブリセスが大きく深いです。
裏側はこんな感じ。
強度のいらないところはとことん軽量化されています。
続いてスイングアームの準備です。こちらのZRX400純正を使い、S1風に改造します。
改造後は奥のデモ車2号についているスイングアームと同じになります。
フルレプリカのS1スイングアームは入手困難なので、なるべくそれに寄せていきます。