せっかくフルカスタムするので、フレーム修正も行うことになりました。
早速、フレーム単体まで分解して点検します。
フレーム修正は、フレーム単体でも施工可能です。J系とZ系などは、工場にダミーエンジンがあるので、それを積んで計測と修正作業を行うそうです。
フレームの汚れをとり、その下がどうなっているかも点検します。右のステップブラケットはかなり腐食していますが、これは主にバッテリー液とブレーキフルードによるものです。これ以上の腐食を防止するため、バッテリーはシールドタイプに変更するのがお勧めです。ちなみにワークスバックステップにするので、この錆びたブラケットは削除します。
左側はチェーンオイルとホコリで厚くコーティングされています。これも全部取り除いて点検します。
汚れを落としてみると、フレームに穴が開いているのを発見しました。
右側のアンダーループの下側、画像中央あたりです。
三角の穴と、一部はそこからクラックも伸びています。
おそらく内部からの錆で穴が開いたと思われるので、周辺の強度を確認します。
穴周辺をハンマーでたたいてみますが、一応硬い感じはするので、酷い錆の範囲は広くはないようです。
裏側からもくまなく点検します。他には特に問題は見つかりませんでした。
フレームはそのまま修正工場に持ち込みます。こちらは老舗のモトショップ梶ヶ谷さんです。
今回はフレーム加工前に修正を施工していただきます。ちなみに左側のフレームは、先日依頼してあった1000Jのフレームで、修正が終わったので引き取ります。
フレームの穴は、内部を点検して広範囲に修正する場合はフレーム修正の結果にかかわってきます。相談のうえ、この穴の修正も一緒にお願いすることにしました。今回の納期は約1か月の予定です。