投稿の順番が飛んでしまいましたが、2月10日に上げるはずの記事がこちらです。
アクスルシャフトがガタガタするフロントホイールが気になるので外してみます。
シャフトの締め付けが緩いだけで、特に破損などは無いようです。
とりあえず雰囲気だけでもと、S1ホイールを仮組しておきます。
エンジンオイルを抜きます。
ピストンを外します。
コンロッド小端部も特に問題なし。
エンジンのカバー類を外します。
クラッチ板は社外品に交換されていますね。
ジェネレーターカバーを外します。マグネットローターのマグネットも破損は無いようです。ステーターコイルは社外品に交換されています。
ジェネレーターローターを外します。
一番エンジン側のワッシャーの裏表が逆ですね。
ワッシャーは強く押されて変形しています。
本来は大きな面取りがある方をエンジン側にします。
クランクのテーパーは比較的きれいです。
ミッションカバーは大きく欠けています。フロントスプロケの脱落事故があったかもしれません。
サイドスタンドは傾きが大きいですが、フレーム側のブラケットがかなり上を向いています。
ブラケットの下側にクラックが入り、上を向いたまま溶接で修理されているようです。ノーマルサイドスタンドは削除し、脱着式に変更予定です。
フロントエンジンマウントのU型スペーサーも欠品していました。
その分エンジン前方が左に寄った状態で搭載されていたので、右のエンジンマウントブラケットは曲がっていますね。
散見される不具合なので、見たことなければ一度ご確認を。
軽くなったところでエンジンを下ろします。
エンジンマウントインシュレーターは、硬化してユルユルでした。フロントのボルトは錆ついて分解できません。全て新品交換します。
クランクケースにも問題が。ケース合わせ面のM6ボルトですが、センターの1本は貫通させてナットで止まっています。雌ネジを舐めたのでしょうか。その脇のフィンも欠けています。
フレームを簡単に点検しておきます。
サイドスタンド以外に改造や大きな損傷はないようです。
エンジン腰下の分解を続けます。
トレーの上でエンジンを反転させます。
オイルフィルターを外します。中身の順番が間違っていますね。
やはり、1000Jエンジンのことをかなり知らない人が組んでいるようです。
オイルパンを外します。大量のスラッジが堆積しています。
スラッジに交じって大量の金属片もありますね。
先ほど抜いたオイルに破片はほとんど混じっていませんでした。大量のスラッジが破片をキープしていたのでしょう。
破片は磁石に付かないので非鉄のようです。
クランクやギヤ周りには特に異常は無いようです。
ケース合わせ面の液体ガスケットはノーマルではないので、過去に全分解されていることがわかります。
ミッションのギヤやドグなどはかなりきれいな方ですね。
クランクを点検します。各ベアリングはガタ無くスムーズです。
点検棒を通してみます。
残念ながら貫通はならず。ですがこのぐらいのズレはJエンジンではよくあるレベルです。使用も特に問題ないでしょう。
振れを計測します。0.03ミリなのでいい状態です。
ケースのウィークポイントを点検します。
クランクベアリングのノックピン穴にもクラックは無いようです。
隅の方からクラッチフリクションプレートの断片が見つかりました。オイルパンにあった大量の破片は、クラッチ板が粉砕した痕跡のようですね。オイルパン内を清掃せず、クラッチ板だけ交換して走っていたようです。
欠品していたテンショナーガイドの押さえも落ちていました。
シフト関係も分解点検します。
シフトドラムは少し摩耗が見られるので新品交換します。
クランクケースを洗浄後、再度点検します。
前回の作業は関心しませんが、幸いケースは継続使用できそうです。このあとエンジンはリペイントする予定。
ヘッドはネジ穴の修理箇所が痛んでいる所も多く、フィンに穴が開けられていたりするので、程度のいい中古品に交換する予定です。
反対側にも穴が開けられています。
シリンダーはフィン欠けもあるので、こちらも新しいピストンとセットで交換する予定です。