サイドスタンドを脱着式に変更します。
現在はノーマルのサイドスタンドですが、スタンドの軸の摩耗と車高が高いのが相まって、かなり傾きの大きい状態です。この傾きを補正する目的と、ついでにサーキット走行でも便利になるよう脱着式サイドスタンドに変更します。
素材とするZXR250純正スタンドはお持ち込みいただいたものを使用します。
スプロケカバーなどを外し、周辺を養生します。
ノーマルのサイドスタンドブラケットを大まかに切断します。
根本のブラケットまで剥がします。
削除面と新規に溶接する面をきれいに研磨します。
フレームに穴開けします。
ステップドリルで拡大、且つ貫通させます。
準備しておいたボスを合わせます。
フレームの裏側を除くとこんな感じ。ボスの細い先端部分が貫通し、強度を保つ構造にしています。
素材のスタンドを仮組し、振り上げ角度などをどのくらいにするか検討します。
黄色くマーキングした部分を削って微調整します。
スタンドブラケットを治具代わりにして、溶接で仮付けします。裏側はある程度鏡で見ながらの溶接です。
位置が決まったらブラケットを外してボスの全周を溶接します。
裏側はボスの突起部分を溶かし込んで溶接します。
スタンドを仮組して角度やペダルとのクリアランスを確認します。
最後に塗装します。フレーム側は刷毛塗りです。
正味3時間ほどの作業で完成しました。日程が合えば今回のように日帰り加工も可能です。
取付位置は、あえてノーマルより前側にしています。
フレームの斜めのところに取り付けることによって、畳んだ時に寄り内側に格納されます。
傾きもちょうどよく補正されました。さらにスタンド自体を延長したり短縮したりして、傾きの微調整も可能です。