搭載予定の角タンクです。ワークスS1同様にコックを左右に装備します。
先ずはブリーザーの取り付けから。所定の位置にドリルで穴を開けます。
ブリーザー用のニップルを溶接します。こちらのニップルはBLファクトリー製のS1ブリーザーです。
溶接完了。この上にナイロン製のホースアダプターが付きます。
タンクの裏側です。このタンクはセンサーとコック穴の形状からZ1000-R1など用ですね。
タンク底面の後ろの方、一番低くなっている所に左右それぞれコック用の穴を開けます。この位置にあるとガソリンを余すことなく最後の数百ccまで使えるので、レース中は最小限のガソリンを積むことで軽量化に大きく貢献できます。
Z1100GP純正コックが付くように、M22の溶接用アダプターを用意します。
アダプターをタンクの形状に合わせてカットします。
アダプターを溶接します。
反対側も同様に。
元のコック穴は鉄板を溶接して塞ぎます。
溶接にピンホールなど無いか点検するのでエアで加圧試験します。ブリーザーの穴はゴムスペーサーを入れた上にニップルで塞ぎます。
他の穴も全て塞ぎ、エアで加圧します。予め伸びないマスキングテープを橋渡しに貼っておき、タンクの膨張が過ぎないように監視しながら加圧します。この時エア圧はMAX2kg/cm2といったところ。これ以上入れると膨らんだタンクは元に戻らなくなるので要注意。
溶接個所に石鹸水を塗って漏れが無いかチェックします。
表のブリーザー回りも同様にチェックします。
ピンホールが2か所あったので追加で溶接して埋め、再度漏れチェックしてOKとなりました。コックを2個取り付けるとこんな感じ。センサーの穴はゴミを取り出したりするサービスホールとして塞がずに残しておき、使用の際はアルミプレートで塞ぎます。ストリート車なので燃料計を生かしてもいいですね。
ゲージでタンク内幅を計測。タンクが膨張して開いていないことを確認します。
同じゲージでフレームのタンクマウントを図ります。このフレームは丸タンクのフレームなので、このピンが少し長いのがわかります。今回はタンク上げ加工もするので、ピンは一旦削除して2センチ上に移設します。