先日、定員を1名に変更しての構造変更検査は済みましたので、残りの整備を行います。車検を受ける際の整備は、「あと整備」として検査項目の最低限の点検を行っておけば、受験して合格することは可能です。今回はあと整備にしていたのでこれから24ヵ月点検などの整備を行います。
タイヤは前後とも5年近く経過しており、変摩耗とクラックもあるので今回交換することになりました。先ずリヤホイールを外します。
ハブダンパーとベアリングを点検します。問題ありません。
リヤタイヤを外します。
今回組み込むタイヤはこちら。後継機種のダンロップロードスマート4です。スポーツツーリングタイプで、ハイグリップな走りもウエット走行も両立できます。
タイヤを組んだらバランス取りします。
リヤホイールを復元します。
続いてフロントホイールを外します。
タイヤを外します。
変摩耗とクラックはこんな感じです。
新しいタイヤを組んでバランス取りします。
フロントホイールを取り付けます。
続いて車検整備へ。フロントパッドの残量は十分ありますね。フルードの滲みなども無いようです。
ブレーキフルードを交換します。
続いてリヤブレーキへ。フルードを交換します。
リヤのパッドは変摩耗しているので交換します。
新しいパッドも同じくデイトナゴールデンを使用。サンスタートラッドφ250ミリリヤローターの場合、内側はインナーローターに干渉するので裏板を少し削ります。
取り付けるとこんな感じ。
続いてエンジンオイルを好感します。先ずはマフラーを外します。
マフラーはセラコートしていますが、下の部分からサビてきていますね。軽く塗装して錆止めしておきます。
塗装後はこちら。
エンジンオイルを抜き、フィルターも好感します。
締め付けはトルクレンチの使用をお勧めします。特に6角穴のタイプは、締めすぎた場合外す際になめ易いので。
ワークスバックステップのステップペグも、ラバーが摩耗しまわってしまうので交換します。使用しているのはZ2のタンデムステップで部品番号は92076-027です。今でも購入可能です。
ペダルの軸受けはグリスアップしておきます。
新品のペグは気持ちいいですね。
反対側も同時交換しておきます。
ドライブスプロケのロックワッシャーに隙間があるので点検します。
締め付けトルクは十分ですが、薄く切削したと思われるナットなのでネジ山の強度が足りず変形しているようなので交換します。
今回は強度のある純正のナットを使用します。
念のためネジロック剤も併用します。
少し強めの13kg・mで締め付けます。
ロックワッシャーを2か所折り曲げておきます。
サイドスタンドボルトのナットが脱落してなくなっています。スタンドも少しゆるくなっていました。
薄型のセルフロックナットを取り付けます。スタンドのガタもなくなりました。
各部のゆるみなどをチェックします。エンジンマウントも少し増し締めが必要でした。
可能な範囲、トルクチェックします。
これで今回の車検にまつわるメンテナンスは完了です。