エンジンが組み上がったので試運転に向かいます。
ガレージ周辺で油温を上げながら問題無いかチェックします。異音も収まりました。
CRキャブのエアスクリューも1/8回転ほど調整してさらに良くなりました。エンジンオイル内の異物を発見したところに端を発した今回の件は、ひとまずこれで一件落着です。
他にも5000rpm位から少しバラつく症状があるとのことで、それを確認するために高速道へ向かいます。
スロットル低開度での緩い加速の際に、5000rpm位でバラつく症状が確認できました。スロットル全開時には問題ありません。八王子ICで下りてチェックします。
ニードルのクリップ段のセッティングが合わなくなってきたのかと思い、1段変更してみます。
作業を進めているうちに、本来の原因と思われるものを発見しました。
3番キャブのスロットルバルブ上部です。
本来は、スライドするストッパーでニードルのクリップを抑えるのですが、経年でストッパーが緩くなっているので少しズレ、ニードルが遊んでしまっていました。これが5000pmくらいのバラつきの原因です。
ストッパーのリベットに圧痕があるのは、以前にも同じ症状があったのでマイナスドライバーでカシメを追加した痕です。そろそろ更新した方が良さそうです。
帰りはバラつくことも無くいたって好調となりました。
パーツリストで見ると、14番の部品として設定があります。ビトーR&Dに在庫を問い合わせるとあるという返事。合わせて10番のリンクも摩耗していたら交換した方がいいとのことで、その2点を4気筒分注文しました。
手持ちの新品キャブでその部品を取り出してみます。
こちらがバルブプレートとリンク周りのアッセンブリーです。
このままこれを移植することにし、最小単位に分解します。
車両からもキャブを外します。
こちらからもバルブプレート周りを外します。
スプリングなどの子部品を組み替えます。
新品のバルブプレートとリンクを使って組み付けます。これでニードル周りのトラブルは解消するでしょう。
スロットルバルブの同調を確認します。
同時にこんな不具合も。ザッパー純正コックのニップルが抜けてしまいました。
ロックタイトを塗って付け直します。
まだ圧入代があるのでしっかり固定できました。
キャブを復元します。
もう一度試運転に向かいます。
これで一連のトラブルも全て改善できました。また快調に走ってください。