S1仕様にするにあたり、不要な部品を取り外します。
シートはZ1000R1用をお持ち込み。
比較的程度のいいもので、未加工のようです。
シートベースを前から見て、カドが大きなR形状のこの形が本来のZ1000R1純正です。アンコ抜きするS1仕様にはZ1000JやGPよりこちらのシートの方が最適です。
今回このシートはS1スプリームシートに改造します。本年より弊社で加工するS1シートにはこのようにシリアル番号の刻印が入ります。
シートベース後面には、テールカウルマウントネジとの干渉防止でφ20ミリほどの穴を開けます。これからS1スプリームシートの加工に出しますが、現在の納期は3か月ほどかかります。
エンジンは全分解するのでオイルを抜きます。
不要な部品を外しながら各部を点検します。
大方の部品が外れました。S1仕様のフルコンプリート車を製作する場合、実質、エンジン、フレーム、フロントフォーク周りしか使用しないことになります。
シートレールもカットします。
外した不要部品はこちら。
エンジンマウントをチェックします。リヤのマウントボルトはほとんど曲がっていないようなのでいいですね。
リヤフェンダーとインナーフェンダーです。積年の汚れが堆積しています。
汚れを落として地を出します。点検したところ特に割れなどは無いようです。
残念ながらリヤフェンダーの後端の片方が変形しているので、こちらは交換することに。
フレーム周りも清掃し、点検します。サビは酷いですが、加工の痕や大きな変形などは無いようです。
マフラーステーをフレームに溶接するので、エンジンを下ろす前に加工を行います。使用するマフラーはBL-FACTORY製のカワサキワークス UP ロング タイプです。サイレンサーステー用のボスは不要なので、初めから付いていない特注品です。
エキパイを取り付けます。
マフラー後半を取り付けます。このあと角度を決めて溶接止めのステーを製作します。