冬場になってエンジンパワーが上がったのか、クラッチがスロットル全開の7000rpm位から滑るようになったので修理します。

エンジンの仕様は、ワイセコφ74ミリピストンに、リフト11ミリ位のWEBカム、キャブはCR35の組み合わせです。

クラッチ周りはベースエンジンのものをそのまま継続使用していました。

クラッチを分解点検します。スプリングだけ強化品を使っていましたが、これだけでは足りなかったようです。

クラッチ板を外します。

ハウジングやハブの段付き摩耗は、組み立て時から特に酷くはなっていないようです。

クラッチ板を点検します。目立った損傷はありませんが、鉄板の方のクラッチプレートの面は、少しまだらに消耗しているので、多少、熱歪があったかもしれません。

フリクションプレートの厚みをを9枚まとめて計測すると、新品よりは多少摩耗しているもよう。

厚みの規定値はマニュアルに記載されています。

とりあえずクラッチ板全てを新品交換してみます。

エンジンオイルを全面に塗ってから組み込みます。

今回はクラッチ板だけ新品交換し、クラッチハウジングとハブはこのままいってみます。

クラッチを復元します。

クラッチ板などを交換しているので、レリーズレバーとプッシュロッドの遊びを調整します。結果はどうなるでしょうか。
