S1足回りキットの仕上げです。フロントキャリパーサポートの取り付けピッチを修正します。

製作済みのサポートは、S1キャリパーに合わせてピッチが92ミリで製作しています。お持ち込みのS1レプリカキャリパーは、ピッチが88.9ミリのロッキードピッチで作られたものです。

片側1.5ミリづつ長穴に加工します。

加工終了です。

反対側も同様に加工します。

続いてキャリパーのセンター出しです。サポートは少しクリアランスを取るように製作してあるので、下にあるシムで個体差を調整します。

フォーク側にスペーサーを入れて、ローターとキャリパーのセンターを正確に合わせます。

この場合、左側のシムは3.5ミリとなりました。


右側のシムは2ミリとなりました。

実際に車両に付けた場合に誤差が出る場合があるので、その場合は同梱する4種類のシムで調整してください。

これでお持ち込みの前後ダイマグとS1スイングアームの修理を含め、S1ローターやスプロケットキャリア周りの改造・製作が完了しました。


アウターローターはプラスミュー特注のステンレス製です。

スイングアームは塗装仕上げです。

リヤスプロケットはISA特注のインナー花形530×44Tです。取り付けの規格は1000J系純正と同じです。

スプロケキャリア側にダンパーを内蔵し、チェーンラインを純正比10ミリオフセットとしました。


リヤキャリパーサポートはジュラルミンから総削り出しで製作し、手仕上げで丸みを持たせて鋳物感を出しています。キャリパーはフロント用使います。



エキセントリックはS1と同様に鋳物製です。

最後に、オイルクーラーコアを当時物のように加工します。

先ずはミミをカット。

テンプレートで側面にポンチします。


一文字ドリルにガイドを被せます。

ドリル先端が僅かに出るようセットします。

突き抜けないよう慎重に穴開けします。

両サイドに16個穴開けします。

塗装して完成です。これで一段と当時っぽくなります。
