デモ車#21 エンジン交換

 

昨日の筑波サーキットスポーツ走行でエンジンブローしたので、スペアエンジンに交換します。

 

先ずはエンジンオイルを抜き、ブローによる異物が無いか確認します。

 

オイルには特に異物は混じっていませんでした。バルブ周りの損傷でしょうか。

 

薄型ジェネレーターは移植するので先に外しておきます。

 

ロータープーラーをセットします。

 

ローターが外れました。

 

エンジンマウントを外し、エンジンを浮かせたらオイルホースをよけます。

 

エンジンを横の台上に下します。

 

さらにエンジン台車に下します。

 

搭載するスペアのエンジンを準備します。

 

エンジンを搭載する前に、きのう発見したフレームのキズをチェックします。

 

脱着式サイドスタンドボスの中間に、キズのようなクラックのような線があります。

 

パイプの半周ほど線が付いています。

 

拡大するとこんな感じ。

 

カラーチェックしてみます。

 

浸透剤を染み込ませてる間に、ブローしたエンジンを少しみてみましょう。

 

プラグを外すと3番プラグに損傷があります。

 

中心電極が曲がり、ところどころカーボンが剥がれています。なにか破損して異物が転げまわったのでしょう。

 

内視鏡で3番シリンダー内を点検します。

 

ピストンのトップランドが一部落ちてピストンリングが見えています。ピストン棚落ちですね。圧縮が高いので、夏場油温が110℃を超えると弱いノックが出ることがありました。

  

弱いノッキングの蓄積で、ピストンが疲労したのかもしれません。

 

フレームの方は、浸透剤を拭き取ります。

 

現像剤を塗布します。

 

現像剤が乾燥しました。何も出なかったので、キズはクラックではなく単なる塗装のキズでした。一安心。

 

スペアのエンジンを搭載します。

 

エンジンを着地させる前にオイルホースを通します。

 

エンジンマウントを規定トルクで締め、エンジン交換ほぼ終了です。本番はこのエンジンで走ることになるでしょう。仕様が違うのでちょっとパワーダウンしますが、今年は調子がいいので上位を狙いたいものです。