エキセントリックハウジングが割れてしまったS1スイングアームを修理します。
スイングアームを外します。弊社にメンテナンスに来ていただくようになって5年ほど経ちますが、このスイングアームを外すのは今回が初めてです。
他にも問題が無いか点検します。
ピボットベアリングはスムーズに回り、ガタも無く継続使用できます。
他にもクラックが無いか、カラーチェックで調べてみます。
洗浄後、要所に浸透剤を塗布してしばらく放置します。
浸透後表面を拭き取り、現像剤を塗布します。
乾いてくると白くなっていき、クラックがあれば鮮明に赤い線となって見えてきます。
反対側のエキセン部にはクラックは無いようです。
サス受けのプレートなども大丈夫です。
ピボット周りの溶接部なども異常ありません。
他は特に問題無いので、クラックの入った左のエキセンハウジング部のみ修理します。先ずはハウジングを全て削り取ります。
断面はこんな感じ。
溶接に使うエキセンハウジングにフィットするよう、断面を微調整します。
このハウジングも7N01で製作しています。
治具にセットします。
溶接します。
一通り溶接が終わりました。このあと小さい三角補強板を作ってサス受けの後ろ側に追加すれば完成です。
内側はこんな感じ。
歪なく、シャフトもスムーズに通ります。
最近この事例が多くなってきました。現在S1スイングアームをお使いの方は、今一度点検されることをお勧めします。修理のご相談も承ります。