アイドル付近が不調とのこと、今までの履歴を伺うとキャブセッティングが合っていないようです。
キャブはCR29のファンネル仕様です。
エアスクリューの戻し量は3/4でした。1回転を下回ると調整が非常にシビアになるので、1と1/2回転戻し付近でセットするのがお勧めです。現在は締め込み過ぎなのかもしれません。
プラグを外して点検します。ガスケットはほとんど潰れておらず締め付けは緩かったので、トルクレンチでトルク管理することをお勧めします。
外した4本のプラグはこちら。どれも真っ黒なので、スロー系はリッチなもよう。熱価はやけ型の7番なのですが、それでも濃すぎるのでしょう。
プラグを規定トルクで締め付けます。
エンジンを掛けてエアスクリューを緩めていくとだんだん調子良くなります。アイドリング回転を微調整したいのですが、リモートアジャストスクリューのケーブルがねじれやすいので微調整し難い状態です。
アジャスターを別のタイプに変更します。
ビトーR&D製のアジャスターにします。コンパクトで操作性もグッドです。
スロットルの遊びも大きいので、最小に調整します。
フューエルホースは傷んでいるので交換します。
フューエルフィルターは小径の物が使われていました。
大型車は内径の大きなフィルターが必須です。
新しいホースとフィルターを取り付けます。
今日は雨天ですが、台風が来る前に走行してキャブ調整することに。
エンジン完全暖気後、スロー系を調整して調子良くなりました。
アイドリングは上下しやすい状態ですが、CRキャブの場合はある程度のアイドルの振れ幅がてきてしまうのは止む負えません。
スロットルの全域で調子良く回るようになりました。低回転でもプラグが被らないようにセットしてあるので、始動性も良くなると思います。