修理したS1スイングアームのチェックのため、デモ車1号に取り付けます。
既存のS1スイングアームを外します。
チェーンガイドとしてピボット部にMCナイロン製のリングを嵌めます。これは回転するので耐久性も比較的保てます。エンドキャップが付くのでその逃げを追加工します。
エンドキャップを嵌めます。
この状態で青いMCナイロンリングはクルクル回転できます。
スイングアームを取り付けます。
一番のチェック項目は、激しく走った時にもエキセントリックが回ってしまわないことの確認です。取付時は左右エキセンのマークをスリットに合わせ、左右エキセンの位置を合わせてからアクスルシャフトを本締めします。
アクスルシャフトは中空とし、S1と同様にナットレスでエキセン側に雌ネジが切ってあります。
チェーンの張り調整でエキセンを動かす際は、必ずジャッキアップし、本締めした状態のアクスルシャフトの6角頭をレンチで回せば左右同時に軽く動きます。エキセン調整中はプレート式のトルクロッドの締め付けは、回転するよう軽く緩めておきます。
チェーンの張りが決まったら、エキセンクランプボルトを規定トルクで締め付けます。ココの締め過ぎはネジの傷みやハウジングの割れなどのトラブルの元です。緩すぎると走行中にエキセンが回ってしまい、エキセンの外周面をかじって損傷させるので要注意です。
チェーンラインはノーマル比10ミリオフセットしています。
チェーンとスイングアーム下側パイプはクリアランスがあまりないのでビニールホースなどで保護しておきます。
J系のノーマルフロントスプロケは取付面より4.6ミリオフセットしているので、チェーンラインをノーマル比10ミリオフセットさせるにはこのぐらいのフロントスプロケが必要です。ちなみにこれはZZR1100C用の約15ミリオフセットがある17Tの530スプロケです。
明日は公道でチェックし、明後日は筑波サーキットでテストします。