キャブの状態確認とセッティングに向かいます。お持ち込みのCR29キャブは、10年ほどガソリンが入ったまま放置されたもので、ジェットの細い穴は詰まり、ニードルバルブも固着していました。詰まったジェット類は新品交換し、キャブ本体はエアブローなどで詰まりを取ったものです。

先ずはガレージ周辺でスロットル低開度域のセッティングをします。

エアスクリューは結構締め込む必要があったので、一旦ガレージに戻りスロージェットを大きい物に交換することに。

ガレージに戻りスロージェットを交換します。

エアスクリューは1回転戻しより絞っていたので、スロージェットは2段階大きい番手にします。

キャブを復元します。

再度ガレージ周辺で低開度域のセッティングの続きです。次に開度1/4~1/2のツキが特に悪いようです。

タンクを外してニードルを調整します。

この開度はクリップ段でセッティングします。クリップを1段下げるといい感じになりました。

次に1/8近辺のツキが悪いようです。

この開度はニードルのストレート径変更でセッティングします。

ストレート径違いのニードルに交換します。クリップ位置は先ほどいい感じだったので同じ段にします。

低開度がいい感じに決まってきたので、次はメインジェットの選定のため高速道へ入ります。

ある程度交通量があるので、タイミングを見計らってスロットルを全開にして評価します。

少しリッチなのが解ったので、メインジェットを段階的に小さくして評価していきます。


メインジェットも5回ほど交換し、最適値を選定。全体の繋がりも問題無いことを確認しセッティングは終了です。直進でハンドルが少し右に曲がったままということが解ったので、このあと追加でチェックすることになりました。
