エキゾーストガスケットを取り付ける際は、少量のグリスを塗って貼り付けると外した時にカスが残らないので便利です。ガスケットは継ぎ目のある方をエンジン側にして組付けます。
こんな感じで張り付きます。
マフラーを取り付けます。
続いてキャブ後方隔壁を製作します。左がMk2用、右がJ系用です。
1.5ミリのジュラルミン板をシャーリングでカットします。
周辺に配線が通るところなので、切断面はエッジを無くして滑らかに研磨して仕上げます。
穴開けし、規定の角度に曲げて完成です。
ノーマルのヒューズBOXはターミナル押さえが熱で溶けいているので、この機会に更新します。
ヒューズBOXは、出先でも入手しやすいヒューテック製ミニブレードタイプを使用します。
ギボシのサイズが合わないので車両側のギボシを交換します。
バッテリーケーブルのカバーも新品交換します。
ジェネレーターハーネスのギボシも焼けていたので新品交換します。
先ほどの隔壁を取り付け、コンパクトな90°曲がりのブリーザーホースを取り付けます。
チェーンは交換済みでしたがフロントスプロケは摩耗したままだったので、この機会にチェーンスプロケは630から530サイズへコンバートします。
リヤホイールを外します。ホイールベアリングは問題無し、ハブダンパーは少しガタがあるので交換するとフィーリングが良くなるでしょう。
チェーンスプロケを交換、チェーンは外側のグリスを拭き取っておきます。チェーンケースは内側にはめ込むガイドが前後2ヶ所あるので確実にはめ込みましょう。バタつきやタイヤとの干渉を防ぎます。
クラッチケーブルはケーブル内にエンジンオイルを注油しておきます。
先ず、レバー側のアジャスターを2~3ミリぐらいのクリアランスにしてロックします。ボルトの切り欠きは、雨水などが入らないよう下向きがいいでしょう。
スプロケカバーを取り付け、マニュアル通りにクラッチレリーズの遊びを調整します。
最後はケーブル中間のアジャスターでレバーの遊びを調整して完成です。
レバーの遊びはエンジン冷間時で2ミリほどでOKです。エンジンが温まるとこの遊びは多くなるので、冷間時の遊びは多すぎないように。走行時、クラッチはしっかりと切れた方がいいです。
続いてお持ち込みのCR29キャブをレストアします。劣化したゴム部品と、詰まったジェット類を新品交換します。
小さいジェットはスタータージェットです。最も小径なので一番詰まりやすいところ。大きいのはスロージェットです。
ケーブル受けのネジ穴は、ネジ山を削ってフリーにして整備性を良くします。
アイドルアジャスターは便利なリモート式に交換します。
今回は全分解までは必要ないと判断し、ここまでの部品交換としました。ジェッティングはCR29の標準状態にしてあります。
エンジンを始動チェックします。カムチェーンの音も無くなり静かです。キャブも調整していけば使えそうです。
サイドカバーのグロメットは硬化しているので新品交換します。
グロメットは大小2種類あり、下側はこちらの大型です。裏表があるので要注意、この窪んでいる方が内側になるよう組付けます。
こちらが表側。
グロメットの穴に少量のシリコングリスを塗っておくと脱着がスムーズになり、カバーの爪への負担も軽減されるのでお勧めです。
ジャッキから下ろす際、左右リヤショックの下側取り付け部にガタを感じました。取り付けに何か問題がありそうです。