先日のチェック走行でスピードメータの不動が発覚したので修理します。
しばらく前からたまに動作がおかしかったとのこと、センサーのシステムをニューバージョンに更新することにしました。こちらのスピードヒーラーを含むキットです。
先ずはセンサー周りを点検します。
既存のセンサーはマグネットとホールセンサーを使った初期のシステムです。センサーに少し接触キズがあったので、センサーが破損しているようです。
マグネットベースを外します。
新しいトリガーを取り付けます。今回はスチール板のみのトリガーでシンプルな構成です。ボルトは高張力ボルトを使用し、ロックタイトを塗布して組付けます。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
目視で確認しやすいようマーキングします。
こちらがニューバージョンのセンサーキットの配線です。スピードヒーラーは汎用品を使い、弊社で1000J用ハーネスを製作した物です。
車両側への接続は、既存のオドメーターへのカプラーに繋ぐだけです。
センサーはデイトナ製のこちらの汎用品を加工した物を使います。
センサーはブラケットで支持し、アウトプットシャフトの回転でスピードを検知します。シャフト1回転で2回パルスが発生します。センサーが金属を検知すると画像のようにセンサー本体にあるオレンジのインジケーターランプが点灯します。
センサーとトリガーの間隔は2ミリ前後でOKです。わりと広いのでセンサーが接触する事故も少ないでしょう。
今日は雨なので走行チェックはできませんが、この赤いボタンを押すと記憶した最高速を呼び出すことができ、その際オドメーターとスピードメーターが動き、針が最高速の位置まで動きます。
ETC車載器が固定されていなかったので、デュアルロックファスナーでインナーフェンダーに固定します。
リヤウインカーも点かないので点検します。テールカウル内には重い工具袋が収納されています。
テールカウルを外して配線を点検します。
工具袋の重さと硬さでウインカーの線が切れかかっていました。これはテープで補修します。
ウインカーも内部でソケットが脱落していました。2点直してウインカーは正常に。テールカウル内に重量物を入れる際はご注意を。
テールカウルのマウント部分も折れていました。だいぶやれたカウルなのでそろそろ交換時期かもしれません。