シートメーカーA社の試作2次品ができてきました。今回の物はスポンジ形状をS1マスター型にこちらで仕上げ、表皮の製作と張り込みのみを依頼したものです。基本的にA社ではこの仕上がりになります。
先端の形状はどうしても丸く作られてしまうようです。
幅も前の方にくびれた部分ができてしまいました。表皮型取りの設計と張り方の微妙な違いで前方の形状は大きく変わってしまうようです。後ろの方の形状は毎回安定しています。
一度前の方は表皮を剥がして修正してみます。
タッカーの針を専用工具で抜き取ります。
前側が剥がれました。スポンジに追加工は無いようです。
テンションをかけずに表皮を乗せてみます。くびれた形状は今回の表皮そのものの形状のようです。
張り方を加減してくびれを無くし、先端のトガリを際立たせるようにします。
この辺は少し巻き込んだ方が良さそうです。
先端部分は張り過ぎると丸くなるので、ほとんどテンションを掛けません。左右の余った部分は折り込んで止めます。
張り直し後がこちら。先端のトガリが少し目立つようになりました。
クビレも最小限になりました。
車両にセットして形をみてみます。タンクは上げてあるので、後端のベロはシートベースに干渉するので下に大きく曲げておきます。
車両にセットすると先端の形状はタンクに押し戻されていい感じのトガリ具合になりました。
やはり、これの修正作業を毎回行うのはかなり手間のかかることになりそうです。
スプリームシートの方は形状を精密にコピーしていただけるそうなので楽しみです。もちろんシート自体の機能も大いに期待しています。