こちらは数年前に製作して在庫していた既成のS1シートです。 フジツボは弊社で加工した物です。
このころから前側のふくらみはこんな感じに大きいままでした。今回はこれを実車S1型に改造します。
大きく違うのはフロント部分の形状です。高さは20ミリほど低くします。
前の横断面はほぼ同じです。
後ろの横断面は少し盛る必要がありますね。
スポンジを加工するのでフジツボを外します。
タッカーの針を外します。
表皮を剥がします。
スポンジのベースは1000Rのようですね。座面はアンコ抜きしてありますがフロント部分はノーマルのままのようです。
テンプレートを当ててマークします。
カットラインはこの辺りです。
ナイフで大まかにカットします。
細かい成形はベルトサンダーで行います。
フロントの立ち上がりは平面を確保します。
先端部分の余分な箇所もカットします。
座面は凸凹しているので削り過ぎないように滑らかに修正します。
前側の加工が終了しました。リヤ側は固いスポンジの入荷を待って後日行います。
先端部の直線はOKです。
中央の平面も確保できました。
先端をだいぶカットしたので、表皮も先端部分を切り詰めます。
先ずは、糸をほどいて分解します。
先端のパーツが外れました。
スポンジに合わせてカットします。
上面の表皮もカットします。
ミシンで縫製しますが、これしかないので用意したのは家庭用のミシンです。
試しに端切れを縫ってみます。2枚まではきれいに縫えるようです。
分解したパーツを縫い合わせます。
2枚合わせは問題無く縫えました。しかしこの後の折り返してからの3枚部分はうまく縫えませんでした。
一応、表皮が加工できたので張ってみます。リヤの加工はまた後日。
リヤは同じ形状なのですんなり張れますが、フロント周りは形状が変わったので引っ張りながら張り込みます。
表皮が張れました。フジツボも穴がズレなかったので復元できました。
先端部分はスマートになりました。表皮張りもだいぶコツをつかんできました。
スポンジの成形は自社でなら比較的均一にできるところまでほぼ確立できました。問題はこれに合わせて表皮を製作することに絞られてきましたね。