S1シート製作 こだわる部分

  

そもそも、今回のS1シート製作の企画が始まったのはこちらのシートからでした。

 

S1実車のシートと比べると、前側の形状が大きく異なります。実車S1の方は低くとがった形状です。

 

そこで実車S1のシートを再現すべく今回新たに試作したのが上の2つです。真ん中のがもともと私のレーサーに付いていた物を前側だけ若干薄く加工してから張り替えました。下のは過去に製作したS1シートで、最初の物とよく似ています。

 

車両に付いているものは、なるべく同じ形状にスポンジを作り込んでから表皮張りを依頼したもの。両者はスポンジを同じ形に作ったつもりでも若干違っていたようで、表皮を張ると形状にバラツキが出ることが解ります。

 

次に試作するシートも、この先端のとがった形状の再現を重要視して、更にスポンジ形状を確認します。手前の表皮はもともと付いていたものです。

  

並べて形状を比較するとこんな感じ。

 

これに元の表皮を被せてみます。

 

もとの表皮を被せるとこんな感じです。座面のアンコも10ミリほど抜いてスポンジ形状が大きく変わっているのでピッタリフィットさせるのは難しく、段付きの根元にシワが残っています。フジツボの穴位置もズレているので、表皮は新しく作り直す必要があります。

  

真横から見るとこんな感じ。 先端形状についてはほぼ良さそうです。

 

2回目の試作はこちらを使います。

 

先端形状はもう少し見直します。

 

完全に一定面積の平面部分を作ります。

 

横から見るとこんな感じ。

 

横断面も真ん中は平面にします。次はどんな仕上がりになるか楽しみです。