スポンジを実車S1と同じ形状に加工して表皮を張ってもらう作業を進めていました。
先ずは試作としてこちらの2点の表皮張りをシート工場に依頼していました。#1はいつもレースで使用している車両のシートで、元から実車S1シート形状にとても近く、前側の凸部を更に修正したものです。#6は#1と同形状にスポンジを形成したレプリカです。
後ろから見るとこんな感じ。
そしてこちらが完成した試作品です。手前が#1、奥が#6です。模様のパターンは基本的に同じですが、手作業で成型したスポンジは形に個体差があるので仕上がりも若干違ったものになりました。
裏側はこんな感じ。手前#1のシートベースは1000R用。奥の#6はZ1100-B2がベースです。
今までの表皮は生産終了のため、今後は他の既製品のなかから近い模様の表皮を使うとのこと。今回のはよく似ているので従来の表皮かもしれません。
#1をレーサーにセットしてみます。前側の凸部を実車S1と同様に低くしたのが唯一の変更点です。その他は今までと変わらぬ形状でいい感じです。
上から見るとこんな感じ。
#6の方はこんな感じ。
形状修正で盛り上げに使用したスポンジがやや柔らかかったので、タンデム横のエッジが少し丸みを帯びています。表皮を張る際は、シワにならないよう結構強く引っ張りながら留めるそうで、角ばらせるにはもう少し硬いスポンジがいいようです。
#6をレーサー用に下すので、テールカウル周りをシートに固定します。フジツボの穴は、元から開いているこの穴が基準となります。
針で刺して位置をマークします。
残りの穴はテンプレートを使って位置決めします。
ドリルでシートベースごと穴を開けます。
レーサーのテール周りを取り付けます。
S1テールの場合、リヤフェンダーも強度部材となっています。
転倒して破れたのを補修しながら使っていましたが、数年ぶりに張り替えると、やはり気持ちのいいものです。
取り付けるとこんな感じです。