フレームの加工に入ります。
左エンジンマウントの内側にあるステーは、バッテリーケースの支えになりますが、作り変えるので削除します。
後ほどこの部分のマウントにはS1タイプの補強を追加します。
ダウンチューブ両サイドのステーも不要なので削除します。
エンジンマウントを加工するので、ダミーエンジンを乗せます。
溶接用のカラーを組んで、エンジンマウントボルトがスムーズに通る位置にエンジン位置を調整し、ナットを締め付けます。
カラーとフレームを溶接します。
斜めの補強パイプを用意します。
補強パイプを溶接します。
ダミーエンジンを下ろします。裏側の溶接がまだですが、足回りを外してあとから行います。
次にサイドスタンド。現状はかなり傾きもあり、ノーマルのままでも修正は必要な状態です。サーキット走行もする予定なのでいつもの脱着式サイドスタンドに変更します。
スタンド素材はこちら。ZRX250などの純正品です。
不要な部分をカットします。
既存のブラケットを削除します。
裏側に切れ込みを入れ、上側の溶接部分を削り、ハンマーでたたくと剥がせます。
きれいに取れました。止め点が少ないこのフレームのサイドスタンドブラケットは、かなり取り易い方です。
脱着式サイドスタンドの取り付け位置をマーキングします。もとの位置より前側にするのは、スタンドをたたんだ時に車体側に寄るからです。
マークした位置に水平に穴開けします。
ステップドリルでφ18ミリまで貫通させ、奥はφ10ミリで更に拡大します。
フレーム内部には大量の異物が溜まっているので取り除きます。
半分は磁石で付くので、フレームパイプの内側から剥離したサビなどで、残り半分はサンドブラストのメディアのようです。
エアブローしてパイプ内の異物を取り除きます。
フレームダウンチューブ内は、リヤショックマウントのガセットの後ろと通じており、エアブローするとここから激しく粉塵が出てきます。パイプ内に水が溜まっていることもあるほどで、ここからの異物進入は要注意です。
きれいになったパイプ内はこんな感じです。内面全体にかなり錆びていますが、今となってはこれでもかなり程度のいいフレームです。パイプの肉厚も十分残っています。
この穴にネジ穴のあるボスを取り付けます。
ボスを嵌めます。
サイドスタンドブラケットを治具代わりにし、溶接します。
とりあえず上側からやり易い所だけ溶接します。
サイドスタンドの開きが浅いので、スタンド自体は短いですが車体はこのように起きてきます。あとはエンジンなど全部装備した状態の車高でもう一度傾きを調整します。
このあとは足回りを外して、フレームを裏側から加工します。