最近のS1シート製作の記事をご覧になってご依頼がありました。スペアのシートを弊社の実車S1シートデザインに加工し直したいとのことです。現状も既にS1化されているシートがベースです。

スポンジの形状はかなり変わるので、表皮も作り直しとなります。先ずはシートの分解から。専用のステーブル抜きで針を抜いていきます。

シート表皮が剥がれました。

現状のスポンジはこんな感じ。R1純正の座面だけ下げたもののようです。

スポンジの現状は、前側は上部をこの位カットします。

線がカットラインです。

座面はこのままで大丈夫です。

後ろは中央にかけて少し盛ります。

後ろのかさ上げを先にします。両方にボンドを2度塗りします。

少し乾いたら貼り付けます。

ボンドが乾く間に他の部分の加工を進めます。前側をラインで水平にカット。

前側の高さはここまで低くなります。

大まかに余分なところをナイフでカットします。

ここから先はベルトサンダーなどで少しずつ削ります。

表面をなるべく滑らかに削ります。結構小さい凸凹でも、表皮では隠せないものです。

前側の成型終了です。

ボンドが乾いたところで後ろ側も成型します。

テンプレートを当てながら、細部を修正していきます。

削りはこれで完成です。


裏側にあるネジもメンテしておきます。

ネジが渋いところはダイスを通します。

古いボンドカスが沢山付いているので、スクレッパーとヤスリで取り除きます。

リフレッシュできました。あとは表皮を張って最後にフジツボ加工します。
